米大統領選候補の公開討論会は「弁護士とセールスマンの戦い」 蟹瀬誠一の「ニュースを笑え」2016年9月30日号

今週は米大統領選候補の第一回公開討論会が行われたが、まさに笑える一騎打ちとなった。

このところ支持率回復で勢いづいたと思われたトランプ氏だったが罵詈雑言を控えて終始「俺は大統領にふさわしい」という印象を与えようとした。ところがそうするとトランプ「らしさ」が消えてしまったところが滑稽だ。そのせいかなにやら苦し気な息遣い。慣れないことはやるものではない。しかも米メディアは即座に発言の事実確認(ファクト・チェック)をやるようになったから誇張や誤りが直ぐばれてしまう。

一方のヒラリーさんはといえば、とにかく健康をアピールするのが最優先。なにしろ9・11記念式典を中座してクルマに担ぎ込まれるという「醜態」を見せてしまったからである。というわけで元気にみえる真っ赤なパンツスーツを身にまとい、終始上向きの笑顔。なにやら妙にお顔の肌にもハリがあったが、きっといろいろ細工をしたのでしょうね。テレビ時代の選挙戦では今や当たり前。トランプ氏に「スタミナが足りない」と言われてもプッツンすることなく1時間半を闘い抜いたのは本当にご立派だった。

討論会後にメディアがする「どっちが勝った」という即席ラーメンのような分析にはいつも辟易とさせられるが、唯一英国BBCのアンソニー・ズルチャー記者の分析が光っていた。今回はズバリ「弁護士とセールスマンの戦い」だったというものだったからだ。

もう覚えていないかもしれないが…

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