【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】澄まし麺ふくぼく

澄まし麺ふくぼく@神楽坂にて、澄まし麺並盛&醤油かけ麺並盛。

4月7日にオープンしたばかりの神楽坂の新店。

夜は、日本酒を提供する『蒼穹』という店となり、麺メニューの提供は昼間のみ。ゆえに、ハードルはなかなか高め。

シンプルイズベストを旨とした「澄まし麺」と「醤油かけ麺」は、どちらも甲乙つけ難い高水準。

和出汁感を前面に押し出した淡麗スープの中を菅野製麺製の細ストレート麺が泳ぐ「澄まし麺」は、口の中でジンワリ拡がる出汁が、メニュー名のとおり、吸い物のすまし汁を彷彿とさせる。

麺をゆっくりと数本ずつ啜り、口の中で味が膨らむサマを愉しむ。非常に贅沢な時間であり、ラーメンフリークを続けていて良かったなあと実感。

ほぐし豚、ネギ、海苔等の後乗せ用の具が小鉢で供されるが、これらの具でさえ不必要だと感じてしまうほど、麺とスープだけで1杯のラーメンとして完結している。

続いていただいた「醤油かけ麺」は、具なしの油そば。

淡泊な醤油ベースの下味が施されているが、丹念に味わってみれば、香り、うま味、コクともに十分。

こちらも、麺の食感や麺に沁み込んだ甘辛い下味をじっくりと噛み締め堪能する、玄人向けの1杯。

いやあ、これは美味い!

営業時間の短さや行列の存在を加味しても、足を運ぶ価値が十二分にある今期屈指の良店だ。