【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】祐天寺来々軒

祐天寺来々軒@祐天寺にて、ラーメン。

同店の創業は、昭和8年(西暦1933年)。

戦前から東京の発展を見守り続けてきた老舗であり、店主の祖父は、今はなき『来々軒@浅草』の料理長その人だ。

ちなみに『来々軒@浅草』とは、1910年に創業した、日本最古のラーメン専門店。

同店(浅草来々軒)は、残念ながら閉店してしまい、今は歴史上にその名を残すのみだ。

が、『祐天寺来々軒』の麺は、浅草の来々軒で使われていたものを再現しており、この麺を啜れるだけでも、足を運ぶ価値は十分過ぎるほどある。

もちろん、ラーメンを注文させていただいた。

想像をはるかに超える早さで、ラーメンが卓上に運ばれる。待ち時間は2分弱。

その手際の良さには、私も少し驚いてしまった。

まずは、スープをひと口啜ってみた。

ひと言、これは美味い!

率直に申し上げて、事前の見立てを超える美味さだ。

鶏豚に魚粉を加えたスープは五臓に沁みる味わいであり、スタンダードでありながら、個性もしっかりと表現できている。

柳枝のように細いストレート麺は食感が秀逸で、とにかく啜り心地が抜群に良い。

いただきながら思わず、感動のため息を漏らしてしまった。

ラーメン史的に重要な1軒だという、マニア的な価値を加味せずとも、これは是非、食べておくべき1杯。

無我夢中で食べ進め、あっと言う間に完食。

ごちそうさまでした。