【ほぼ無料】Web面接花ざかり。 Zoom面接官から見たWeb面接で失敗しない方法

コロナの影響で軒並み中止になった合同企業説明会。1次面接はおろかグループ面接まで「Webで」という会社が激増しています。新卒学生だけでなく、中途採用の選考でもWeb面接は大はやり。ズームを通じて面接をやってきた経験から、普通の面接との違いや注意点を述べます。

①電波

Web面接で一番重要なのは「Web」であること。つまりちゃんと電波が入るかです。会社だけでネットを使ったり、通勤通学中にスマホでネットを見ている程度だとほとんど気付きませんが、電波切れるとWeb面接はできないのです。

特に私のように地方都市、それも山の中に住んでいると、マイWifiだと電波はかなり弱いor不安定。しっかりWeb面接したい時は必ず安定的に電波が受けられる場所でやります。自分の部屋が一番やりやすいかも知れませんが、少し場所を変えるだけで電波状況変わることもあるので、本番面接がWebの場合など、しっかり事前電波調査しましょう。

学生の場合は今恐らくほとんどの大学は登校禁止かも知れません。大学Wifiが使えるような環境なら、一人で会議室など貸してもらえないか、ダメ元で教務課やキャリアセンターに相談してみましょう。ちなみに公的団体や県、市などが就活学生向けに無料スペースを提供している場合もあるので、それらも探してみて下さい。

②音

面接なんで自分の話す声や相手の声をしっかり聞き取れなければなりません。相手の声はイヤホンなどパソコンにつなげるとかなり改善できます。ノートPCのスピーカーは小さくて貧弱なものが多く、またズーム等Web会議ソフトの音量はそれほど大きくありません。イヤホンやヘッドセットはぜひ使ってみるのをお薦めします。

また自分の声が相手に聞こえないと、これまた面接になりません。しかし自室や閉鎖された空間でないと、周囲に丸聞こえです。就活面接、面談は相当なプライバシーに関わるので、スタバの店内とか周囲に人がいるところでは自分だけでなく、面接官からも嫌がられるでしょう。むしろ公園や山など、屋外は周囲に人がいない場所もあり、天気さえ良ければ悪くない環境です。

私は都心のビル街でWeb面談をする必要があり、30分以上探し回りましたが屋内で場所を見つけることができませんでした.偶然歩いていた都心の神社。境内は周囲の道からも離れていて、意外な好環境となり、うまくWeb面談を行うことができました。冬で少し寒かったけれど、コート着たままやったので、たいした障害にはなりませんでした。背景も木や植栽が多い屋外は便利です。

③ナゾの就活マナーは無視

就活時期になると、「ノックは3回」「お辞儀は心を込めて60度」みたいな、意味不明の就活マナーを伝授する先生や、それをありがたがる学生が湧き出します。マナー自体はできて悪くないけど、面接の本質はそこではありません。まして高偏差値大学の将来の幹部候補の学生と、接客販売、サービス業に就職する学生とが、同じマナーを要求される訳がありません。

「スーツの柄が黒ではなく、濃紺だと落ちますか?」とか、おまえはトランスポーターのジェイソン・ステイサムか!とツッコみたくなる質問もありますが、理系や高偏差値大学の学生を、「黒スーツじゃなかった」という理由で落とす会社はマトモな会社ではありえません。

Web面接はバカバカしい就活伝説、ナゾのマナーのような不合理を脱する良い機会なのです。「ズームを学生が先に退出してはならない」みたいな、意味不明のマナー。すべてそんなことで選抜するバカ会社は無いか、そんなことで選抜する会社に入らなくてラッキーと考えましょう。ブラック企業でない限り、先に退出したかどうかなどビタ一文関係ありません。

④ついでに

ソフトによって、ほとんどの無料Web会議ソフトでは、カメラのズームをいじれないようです。そのためノートPCを使う場合はPCと自分の距離や角度を手動で変える必要があります。

特に私のように顔面に自信がない場合、あまりのどアップは相手にご迷惑だろうと思い、けっこうPCを離して十二分に余白をもって映るように調整します。その方が私の顔面偏差値がわかりづらく便利です。またPCカメラの解像度があまり高くないおかげで、目線も見えにくく、「目が泳ぐ」ような困った時に困ったことが伝わりにくくなります。

①にも通じますがバックアップあると安心です。一番のバックアップはノートPCがメインなら、スマホを。スマホしかないなら有線電話があると、何らかの電波や機材トラブルでもバックアップになります。普通の面接ではありませんし、今のWeb面接大流行下では何があるかわかりません。バックアップは必須です。

こうしたテクノロジーのおかげで病気の蔓延下でも面接ができるのはありがたいことです。特に地方大学の学生はわざわざ東京本社まで行かずに受けられる、メリットはきわめて大きいといえます。逆にカメラや解像度良すぎるPCやスマホは迷惑に感じます。いずれにしてもメディアが違おうと、面接戦略、「戦略的就活」は変わりません。

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⑤Web面接で特に採用率が上がる、効果的な「話し方」

何百人もの面接をズームで行っています。その時面接官として感じるのが「伝え方」です。これには「話し方」と「話す内容・構成」の2点があります。

「話し方」~トランシーバー話法



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