九州ラーメン友理@君津にて、ラーメン。
良きタイミングが得られず、積年の宿題店となっていた同店。
知る人ぞ知る、所謂「君津とんこつ」の名店。
同店が誕生した経緯は、ザッと以下のとおり。
かれこれ半世紀以上前(1965年)、北九州の八幡製鉄所が千葉にも工場を創業。それとともに、同社の従業員も九州から千葉に異動し、慣れない千葉の地で働くことに。
そんな状況を見ていた初代店主が、千葉でも故郷の味が食べられるようにと、長崎県佐世保から出奔。
ちょうど、工員たちの後を追うような形で『友理』を開業。(長崎県の店なので、ちゃんぽんや皿うどんもあり)
閑話休題。
訪問時19時過ぎ。続々と店の扉を潜っていく常連客の皆様方。当然と言えば当然だが、創業から約50年が経過し、すっかり地元からは認知されているようだ。
基本メニューである「ラーメン」を「麺硬め」で注文。
スタッフのオペレーションは無駄がなくシャープ。
各人がそれぞれの役割をしっかりと果たす、老舗ならではの洗練された動きに、しばしの間、見惚れてしまった。
待ち時間5分程度で、注文の品が到着。
まずは、スープをひと口啜ってみる。うん、これは美味い、美味過ぎる!
豚骨ベースのスープは、粘度や濃度に頼らないサラリとしたテイスト。
タレに由来する甘みがフワリと豚骨出汁に被さり、口内でうま味の拡がりをもたらすサマが、堪えられない。
博多でも福岡でもない、これは、佐賀ラーメンに近い味わいだと感じる。
このスープに合わせる麺も、もちろん博多のような細ストレートではない。モッチリとした食感が心地好い中細ストレートであり、スープを惜しげもなく絡め取る勇姿に、箸を持つ手を進めるほかなかった。
無我夢中で食べ進め、気が付けば完食。
ごちそうさまでした。
次回は、ちゃんぽんか皿うどんを戴きたいな。再訪を心に誓いながら、店を後にした。