【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】らぁめんつけめん粋や

らぁめんつけめん粋や@県庁前にて、醤油らぁめん。

本来であれば、昨年4月の復活オープン時に足を運ぶべきであった。そんな後悔の念を抱いてしまうほど高水準なラーメンを提供する千葉市の実力店。

同店は移転前、千葉中央エリアにおいて高い人気を誇っていた、千葉県内のラーメン好きの間ではよく知られた存在。

当時の同店の看板メニューは、その当時はまだ相当な人気の高さをキープしていた魚介豚骨つけ麺。そんな同店が店を閉めてから数年にわたる雌伏のときを経て、昨年、県庁前の地で復活。

というのが、『粋や』の復活に至るまでの大まか過ぎる経緯である。

移転復活後は、以前にも増して多種多様なメニューを提供するようになっている。

私がオーダーさせていただいた「醤油らぁめん」も、その中のひとつだ。

鶏ガラ、鶏節をフル活用したスープは、口の中でせめぎ合う様々な鶏のうま味がレンゲを持つ手を止めさせない。

とりわけ、鶏節が主役としてドッシリと根を下ろしており、鶏100%のスープでありながら、乾物系魚介がクロスオーバーしているかのような錯覚を覚える。

出汁としても極めて水準の高い味わいであり、その重層感たるや、同種のラーメンを提供する他店とは一線を画するものがある。

このスープに合わせている麺は、麺肌滑らかな細ストレート。軽やかな啜り心地が、食べ手を無我夢中にさせる。

うん、これは美味い!

いつの間にか、淡麗系でも一流の領域に到達していた。

同店に限らず、その店のラーメンの真価は、何度も足を運ばなければ分からないもの。そんなことを改めて実感した次第だ。