忖度しよう! エリートに学ぶ出世術

忖度が大流行!と思ったら、あっけなく支持率急降下など良いのか悪いのか判断が難しいところです。政治的立場はともかく、忖度した人が出世して政府の偉い役職や党要職に就けるのなら、それをちゃんと考えても良いのかも知れません、キャリアとコミュニケーションの視点から。おお、書けんじゃん、私。うんこドリルがどうとか、プロレスとか東スポとかばっかじゃなく、初めてビジネスコラムっぽいスタート!・・・・大丈夫か?

1.名選手が名監督という精神論

政府や役所など組織のトップはいちいち指示を出しません。というか出せません。人事論では一人のリーダーが組織すべてに目配りできて、指示を出せるのは数十人から多くても百人が限界といわれます。そもそもそうした意思決定と実行を集団化するのが「組織」なので、組織としての行動や成果を求める公務員でも民間企業でも、リーダーとは「総てをやる人・できる人」ではないのです。ここはとても重要です。

プロ野球監督に代表される日本のスポーツ界では、名選手と呼ばれるまでになれば、かなりの確率で監督になれます。しかし名選手と名監督ではその役割が全く違うため、名選手だったのに駄監督は当然いる訳です。リーダーのあり方に精神論を持ち込んでしまうから、こうした矛盾が発生するのです。名監督であるために名選手であることは必要条件ではないのです。

組織のリーダーがすべてを完全掌握し、すべての指示を出せないのは当然で、そうした一人がすべてを指揮するという非科学的マネジメントを避けるため、組織には中間管理職いるのです。これは役職が課長とか部長とかついていることではなく、実際の役割と機能が重要です。つまり組織トップの目指す方向性、戦略、判断を理解し、組織全体を、実戦部隊である部下を率いてその方向に運ぶ実務が中間管理職の仕事です。



2.管理者(職)能力と実務執行能力は別腹

しかし中間管理職といえば、上にはペコペコ、下には威張り散らすというのがサラリーマン漫画の定番。そういう典型的ダメ管理職に部下は、「偉そうに言うなら自分はできるのか」と反発します。

ハイ!それダメです。そんなこと言いてるようじゃ二流ビジネスマンとグローバルなんちゃらな人から言われてしまいますよ。言われたからどうって、どうもしませんけど。

実務執行能力は必ずしも上司が優れている必要がありません。一般的には新入社員から出世して上司に至るコースが普通なので、実務においても上司の方が優れていることがほとんどです。しかしそれは結果であり上司は実務「が」できる必要はないのです。部下が実務執行できるような環境作りこそ、上司の仕事です。

「自分はやらないくせに」という批判はただの精神論です。名選手と名監督が同じと信じることに他なりません。選手と監督の業務は全く別です。精神論が大好きなダメ組織では有能な実務家が出世します。実務ができると管理ができるは違うのに、です。

大組織の多くはそうした傾向があるでしょう。しかし繰り返しますが、上司は「自分がやる」のではなく、スタッフがやれるように環境を作り出す人でなければなりません。実務家として優秀、管理職能力ゼロという悲劇はこうして起こります。

高級官僚など、組織の中で出世をしてきた人は、いわばこうした組織の成立ちと役割を理解した人といえます。官僚組織や大企業組織など、巨大な集団を動かすためには、自分が動く以上に組織を動かせることが欠かせない素養なのです。そしてそうやってスタッフを動かす際、組織の目指す方向を理解し、組織のトップの意向を忖度できることが、出世においては非常に重要なのです。



3.組長の意向を忖度するシーン

組織トップの意向を忖度するとはどんなことか、例を見てみましょう。暴力団と呼ばれるような組織は、対暴法施行によって意思伝達が非常に難しくなりました。暴力団の「業務」が犯罪行為であるなら、業務指示をした管理者である組長も、犯罪を実行していないにも関わらず責任が及ぶからです。部下である暴力団員は組長の意を忖度して犯罪を起こし、そこに明確な指示命令はないのが普通ということです。

ただこれは対暴法ができたからというより、対暴法がない時代でも同じだったようです。敵を捕まえた組の組長は、一言もしゃべらずに首を横に振るだけで、組員は「へい」と返事して始末してしまう、みたいなシーンが昔はテレビドラマレベルでもよくありました。

要するに「用のなくなった者は口封じしろ」という組長の意向を、部下である組員は忖度して実行している訳で、その実行部隊の指揮官が中間管理職の若頭とかだったりするのです。役人組織とおんなじですね(違うかな?)明確な指示命令が無くとも、優秀な幹部はボスの意思を理解し、それを行動に移す。正に忖度が行われることになります。



4.「上司の顔色伺い」できてこそ

エリート官僚といい、暴力団若頭といい、出世の見込みのある人は皆ボスの顔色を読み、ボスが目指す方向を理解し、それを実行に移します。要は組織人として、組織の管理職の役割に忠実な姿勢が「忖度」といえます。

個人の能力や運不運も出世には影響するでしょうが、昨今の国会審議でノラクラ逃げ回っていた高級官僚がさらに出世したという報道もあります。その行為が正しいかどうかではなく、組織の評価基準からすれば、組織防衛やボスを守ったノラクラ答弁は、組織人としては評価になり、結果として出世も出来たということです。

会社の指示や上司の命令がトンチンカンだったり、ばかばかしいことはサラリーマンなら誰もが感じたことがあるでしょう。しかしそれに反抗するのではなく、なぜ上司や会社はそんなバカげたことをやりたいのかという理由を考える、忖度をしてみてはどうでしょう。

上司の顔色をうかがうなんて、昭和のサラリーマン漫画みたいでいやだと感じることでしょうが、そこに価値観を置くのか、出世に価値観を置くのかで行動は決まります。「会社員である以上、出世を望まぬ者はいない」と明確に意思を持てるかどうか、かなり大事です。



5.話のわかる上司より、わからんちん上司が出世する訳

「出世する」とは、あるいは「出世した人」は、こうした自分の意に反する環境において、自らの意思を貫いたのではなく、一時的に自らの意思を横に置いたといえるでしょう。ある超大手金融企業で支店長をしていた方から聞いたのですが・・・・・

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