中華そば鷸(しぎ)@茂原にて、鶏豚出汁らーめん。

オープン当初以来、２度目の訪問。

今回は、未食だった「鶏豚出汁らーめん」を戴いた。このメニューは、オープンしたばかりの頃にはなかったものだ。

大口店主が、新たに創作ラーメンを作ろうと考えていた時に、千葉の大御所ラーメンフリークから「関西にはスープを泡立てるラーメンがあるんですよ。それを参考にしてみたらどうですか？」というアドバイスを受け、関西で泡系ラーメンの実力店を食べ歩き。

その結果、開発されたのが、こちらの「鶏豚出汁らーめん」だ。

どっしりとした鶏＆豚のコクを、蛤(ハマグリ)・浅利(アサリ)・ホンビノス等の貝類が支える。

「屋号が『鷸』ですからね。この店で出すからには、ハマグリは必須要素となります」と言う(鷸はハマグリが大好物)。

関西圏の泡系ラーメンは、泡でうま味を演出する分、スープ自体の味は淡めである場合が多い。

が、こちらの１杯は、メリハリのある明快な味が好まれる千葉の土地柄に合わせ、出汁に由来するうま味も極めてビビッド。

結果的に、同店以外では食べることができない、独創的な味わいに仕上がっている。

好みにもよるとは思うが、これはこれで「アリ」な魅せ方ではないだろうか。

巻きチャーシューに搭載されたプチトマトの酸味が、ワンポイントとして見事に機能している点も、特筆ものだ。