中華そばきなり新所沢店@新所沢にて、赤味噌そば。
オープンは、本年11月27日。
東中野の『Kinari』を「卒業」し、新天地所沢へ。
より詳しくは、駒込に店を構えていた『きなり』の店主が、同地の店舗を畳み、東中野において、他の方との共同経営形態で『Kinari』をオープン。東中野の地においても高い人気を博したが、今般、店主だけが『Kinari』の厨房を離れ、新所沢駅前で新店舗をオープン。という経緯。
ちなみに『きなり』と言えば、都内の実力店として名が通っていた1軒。
そんな店舗がこの度、埼玉県に誕生したということだ。埼玉県のラーメンシーンにとっては、大いに意味あることと言えるだろう。
さて、そんな新生『きなり』のロケーションは、西武新宿線新所沢駅から徒歩3分弱。
新所沢駅周辺エリアのラーメン店は現状、PARCO等がある賑やかな西口に店舗が固まって存在。
どちらかと言えば、東口は、昔ながらの飲み屋が立ち並ぶ商店街や住宅地となっており、店が少ない。『きなり』が店舗を構えたのは、東口周辺エリア。これをキッカケに、東口周辺にも店舗が増えていくことが、大いに期待される。
ドアを開ければ、ズラリと並ぶカウンター席が目の前に拡がる。どちらかと言えば「日本料理店」の雰囲気を色濃く打ち出した店内の雰囲気は、共同経営だった東中野時代ではなく、駒込時代のそれに似る。
店主の勧めに従い「赤味噌そば」を注文。私が『きなり』で味噌ラーメンをチョイスするのは、今回が初めて。
期待に胸を膨らませながら待っていると、注文から約5分後に「赤味噌そば」が完成。恭しくカウンター上に供された。
まずは、スープをひと口啜ってみる。
いやあ、これは美味い、美味過ぎる!
ここまで芳醇でうま味が口内で沁みわたる味噌スープは稀有。味噌そのものをここまで前面に押し出しながら、しっかりとラーメンとしてハイレベルなスープに仕立てられているのは流石。
店主曰く「名古屋の味噌煮込みうどんに着想を得て、徐々に形にしていった」とのこと。
なるほど、言われてみれば、この味わいは味噌煮込みうどんによく似ている(笑)。
合わせているのは、この濃厚スープを力強く持ち上げ、口元へと運び込む太麺。
スープの存在感に決して劣後することがない、勇壮なフォルムと食感が魅力。
あっと言う間に、スープまで完飲してしまった。ごちそうさまでした!