こんにちは!
売れる仕組み創造ラボ、所長の理央です。
今号の特集は、「なぜ、結婚相談所が再評価されているのか?婚活に学ぶOMOの本質」です。
DX、OMOなどをマーケティングに取り入れるには、まずは消費者行動を考えていきたいところです。
今回は、婚活の事例をもとにして、ITを取り入れる前に何をすべきか?について考えていきましょう。
■目次
… 1.今週の特集
「なぜ、結婚相談所が再評価されているのか?婚活に学ぶOMOの本質」
… 2.ビジネスコラム:おすすめビジネス書
「5000日後の未来 ケヴィン・ケリー氏著〜DX時代:テクノロジーに使われず使いこなすために」
… 3.著作・イベントのお知らせ
… 4.編集後記
第1特集
【なぜ、結婚相談所が再評価されているのか?婚活に学ぶOMOの本質】
結婚相談所を利用する20〜30代が増えているそうです。
結婚相談所、ときくと、結婚したい方々のために、相手を紹介してくれる、仲介やお見合いを斡旋してくれるところ、というイメージです。
仲人さん的に動いてくれて、結婚したい人の間を取り持ち、アドバイスをしてくれて、マッチングしてくれる、
以前からあるサービスですよね。
日経MJによると、ここ数年コロナ禍の中で婚活パーティーや合コンなど、大人数でのマッチングイベントが開催しづらくなったことが、結婚相談所に戻ってきている1つの要因だと言っています。
確かに、外食を含めて、出会いを求める機会はかなり減りました。
そこで出てきたのが、マッチングアプリですよね。
私の親戚もマッチングアプリで知り合った方と、婚約をしました。
今では、かなり浸透してきています。
興味深いのは、マッチングアプリから、結婚相談所のサービスに切り替えた人の事例です。
「アプリ疲れした」のが原因で、やはりまだ会ってもいない人と、チャットでのやり取りだけでは、やはり疲れてしまう、ということです。
結婚相談所の利用は入会金もかかるので、最初はハードルが高いけれど、マッチングアプリなどからの流入も増えている、とのことです。
小売業などでは顕著ですが、今消費者はオンラインとオフライン(リアル)の、区別をしなくなってきました。
今回はリアルで買おう、今回はネットだな、と最初から決めてかからずに、探す時にオンラインで調べ、リアルのショップで見て、最後はオンラインで買う、といった具合に、オンラインとオフラインを、行ったり来たりするのです。
これが、婚活のような、形のない「無形の商品・サービス」でも、顕著になってきました。
こうなってくると、リアルの結婚相談所も、ネットでのサービスを導入したり、拡充したりしていますし、その逆も必要になってきますよね。
このような現象を、OMO(オンライン マージズ ウィズ オフライン)と、呼びます。
OMOは、買う時だけのことではありません。
人がニーズに気づくと、
1. 情報を探し、
2. 他と比べ、
3. 買う直前に評価し、
4. 買い、
5.受け取り、
6. 使い、
7. 評価、クチコミをし、
8. 1に戻る
というステップを踏みます。
ここで大事なことは、顧客は買う時だけではなく、1の探す段階からすでに、OMOの状態に入っているということです。