米中貿易戦争の行方・中国の深圳での起業・日立製作所株とユニクロ株

■米中貿易戦争の行方・中国の深圳での起業・日立製作所株とユニクロ株

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●トランプ政権において8割以上達成している大統領選での公約

 トランプ大統領が昨年1月20日に大統領に就任して1年3ヵ月が経過しました。目下、アメリカで評価されていることの1つが、選挙公約の達成率が高いという点です。すなわち、現時点で大統領選での公約の8割以上が達成されています。ただしこの達成とはあくまでも公約を実行に移したということです。実行後にプラスの成果が出たことまでは含んではいませんが、それでも8割以上を実行したというのは近年のアメリカ大統領のなかでは出色の高率です。ちなみにオバマ前大統領の場合、同じ時期では4割程度にすぎませんでした。

 トランプ大統領の主要公約は、NAFTA(北米自由貿易協定)再交渉、TPP(環太平洋経済連携協定)離脱、貿易不均衡の是正、国内のエネルギー生産関連の規制緩和、パリ協定離脱、所得税・法人税の税制改革、企業の海外移転を阻止する税制改革、オバマケア(医療保険制度改革法)撤廃、メキシコ国境での壁建設などですが、今やこれらのほとんどが達成されています。一部について説明を加えれば、オバマケア撤廃は税制改革に乗じて達成しました。メキシコ国境での壁建設は実行には着手しているものの、建設費用をメキシコ政府に出させることも公約なので、その点では今のところ達成したとまではいえません。

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