馬毛島の買収・メキシコ国境の壁建設・ドルによる金融覇権・THK株と5G等

■馬毛島の買収・メキシコ国境の壁建設・ドルによる金融覇権・THK株と5G等

 大好評発売中の『2019長谷川慶太郎の大局を読む』(発行:李白社、発売:徳間書店)では、米中覇権戦争を中心に、人手不足とキャッシュレス化に見舞われる日本、経済が停滞しているヨーロッパ、明暗が分かれる新興国などについて詳しく解説しました。ネット書店や全国の大手書店で入手できますので、ぜひご一読ください。

●アメリカ海軍だけでなく海上自衛隊も馬毛島をFCLPとして使用

 日本政府は3月末までに、馬毛島(鹿児島県西之表市)の地権者との間で売買契約を結ぶことになりました。地権者は東京都内の開発会社で買収額は160億円。買収額の交渉は長引いたものの、160億円というのは妥当な金額でしょう。

 面積8.2平方キロの馬毛島は種子島の西方12キロの東シナ海上に位置しており、買収後にはアメリカの原子力空母のFCLP(陸上離着陸訓練)用として使用されることになっています。

 日本に駐留しているアメリカ海軍第7艦隊は空母艦載機を200機以上保有しているのですが、この艦載機のFCLPを実施する場所が日本本土にはないため、アメリカ海軍は硫黄島において暫定的な形でFCLPを続けてきました。しかし硫黄島には水がなく、わざわざ横浜からタンカーで水を運ばなければならないこともあって、アメリカ海軍にとって硫黄島でのFCLPは満足のいくものとはなっていません。そこでアメリカ海軍は馬毛島をFCLPとして使いたいと強く望んできたのです。

 しかもアメリカ海軍の艦載機部隊は厚木基地(神奈川県)から約1200キロ離れた硫黄島まで飛んでいたのですが、2018年3月以降は厚木基地から岩国基地(山口県)へと移転したため、硫黄島までの距離もさらに約150キロ伸びてしまいました。一方、岩国基地から馬毛島までは約400キロなので距離もはるかに短くなるのです。

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