落語は今日も生きている-COREDO落語会の名高座-
9、三遊亭小遊三「千早ふる」2015.6.9第3回COREDO落語会
「小遊三の千早ふるか、千早ふるの小遊三か」と言われるほどの、三遊亭小遊三の十八番。
長屋に住む八五郎が、横丁の隠居に百人一首にでてくる「千早ふる 神代もきかず竜田川 唐紅に水くくるとは」という在原業平の和歌の意味を問う、「根問いもの」の噺だが、無学の八五郎ばかりか、「先生」と呼ばれる隠居も、知ったかぶりを通す人間で、その隠居の珍解釈が笑いを誘う名作。上方の初代桂文治作と伝えられている。