落語は今日も生きている-COREDO落語会の名高座-(5)柳家喬太郎「おせつ徳三郎」 山本益博

落語は今日も生きている-COREDO落語会の名高座-

5、柳家喬太郎「おせつ徳三郎」2017.9.30第11回COREDO落語会

かつての古今亭志ん生、柳家小さん、古今亭志ん朝など名人上手がてがけてきた名作だが、柳家喬太郎は今までにない人情噺に仕上げた長編を「COREDO落語会」の高座にかけてくれた。言ってみれば「江戸時代の切ないラブストーリー」。

 大店の娘おせつは親の勧める縁談をことごとく断ってしまう。店の手代徳三郎と恋仲になっていたからだ。

それを知った旦那は徳三郎に暇をだしてしまう。ここまでが噺の前半で「花見小僧」と呼ばれ、単独で高座にかけられることも多い。

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