R東日本の新規事業に学ぶ 経営資源を活用する差別化の仕方

こんにちは!

売れる仕組み創造ラボ、所長の理央です。

今号の特集は、「JR東日本の新規事業に学ぶ経営資源を活用する差別化の仕方」です。

値引き合戦、無駄な競争から抜け出るには、差別化が必要です。

また、差別化できたとしても、すぐに真似されないように、持続的な価値提供が必要です。

そのヒントを、この記事から見つけてください。

■目次

… 1.今週の特集「JR東日本の新規事業に学ぶ経営資源を活用する差別化の仕方」

… 2.ビジネスコラム

「PayPayお買い得市 新聞折込チラシに学ぶ

マーケティングマイオピアの回避法」

… 3.著作・イベントのお知らせ

… 4.編集後記

第1特集

【JR東日本の新規事業に学ぶ経営資源を活用する差別化の仕方】

JR東日本が、宅配事業に進出しました。

品川駅中に、ちょっとしたショッピングモールの様な場所があります。

お土産や駅弁はもちろん、惣菜やベーカリーも売っていて、ご飯を食べられるレストランも豊富です。

先日も駅ナカにあるバルマルシェ コダマ、という店のワンコインのモーニングセットが、話題になっていました。

また、食品だけでなく、ユニクロや書店、雑貨屋さんのような物販のお店もあるのです。

これがいわゆる駅ナカと呼ばれる、ショッピングスペースです。

JR東日本では、その駅ナカで販売している食品を、駅の物流の拠点に集めて、そこから宅配をする、ということです。

この商品の配達に、単発での仕事を請け負う、ギグワーカーと呼ばれる人たちを起用するのです。

ビジネスモデルとしては、ECとウーバーのようなシェアリングを合体させたもの、といえます。

これを、スタートアップ企業の207、という会社と組んで行うそうです。

日経新聞によると、2021年11月には、新潟の漁港で朝に水揚げされた鮮魚を、新幹線で都内に運んで、そのギグワーカーが宅配する実験を実施したそうです。

計画としては、品川駅の駅ナカで販売している食品を、この仕組みで配送するとのことです。

私も品川駅はよく利用するのですが、定番のお土産や、新幹線で食べるおいしいお惣菜、お弁当、ワインショップもあります。

本当に何でも揃う感じです。

さらに、期間限定のショップが、出店のような形で出店していたりするので、目新しいものもあり、近隣に住んでいる人や、働いている人たちの楽しみが増えることが予想されます。

JR東日本の事業は鉄道での人や物資の輸送がメインです。

駅という抜群の立地を生かして、物販にも力を入れています。

主要駅の多くで、JR東日本グループは、アトレやルミネという商業施設を有していて、そこにも食品や飲食店があります。

また、駅ナカの店ではJREポイントという、Tカードやポンタカードのような、ポイントを貯めることができます。

貯めたポイントは、JRの交通系カードのSUICAに、チャージすることができ、そのままSUICAのポイントとして使えるので、運賃支払いやショッポイングにも便利です。

もともとSUICAカードでJRに乗ると、少し割引になったりするので、同じ乗るならJRにする、また、同じ買い物をするなら、駅で買っていけば時間もセーブできるし、ポイントもたまる、という、お客様維持のサービスにもなっています。

そこに今回の宅配が加わると、「同じ宅配ならJRにしようかな」と、選ばれる理由が増えることになります。

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