こんにちは!
売れる仕組み創造ラボ、所長の理央です。
今号の特集は、「なぜ、Amazonはロボットを開発するのか?〜ロボットが家電からIT業界へシフト」です。
アマゾンのAIロボットが話題になっています。
なぜ、ロボットを開発、販売するのか?その背景に狙いは?を深堀していきます。
それでは最後まで読んでください。
■目次
… 1.第1特集:マーケティング・ラボ
「なぜ、Amazonはロボットを開発するのか?〜ロボットが家電からIT業界へシフト」
… 2.ビジネスコラム:
「おすすめビジネス書〜ブランディング」
… 3.著作・イベントのお知らせ
… 4.編集後記
第1特集
【なぜ、Amazonはロボットを開発するのか?〜ロボットが家電からIT業界へシフト】
アマゾンが先日発表した、家庭用小型ロボットのアストロ、が話題になっています。
ロボットといっても、鉄腕アトムのような人間型ではなく、写真で見ると、昔の掃除機の本体のようなものの上に、iPadのようなモニターが上に付いていています。
これが、ルンバのように自動で動いたりする、というもののようです
このアストロには、アマゾンの音声アシスタントサービス付きの、AIスピーカー「アレクサ」が搭載されています。
なので、アストロに話しかけると、内臓されているセンサーがそのデータをもとに動く、ということです。
そして、AIが自動的に学習をして、ユーザーが話しかける回数が増えるにつれて、内容を覚えて、アストロが賢くなっていきます。
例えば、音楽を流したりとか、今日の天気を聞いたりというような、現行のアレクサと同じこともできますが、走る機能がついているので、家の中の地図を自動で作ることができる、ということなのです。
タンスや本棚、テーブルなどの障害物を、避けて動けるようになる、という具合で、お掃除ロボットのルンバがやることを、アストロは、AIで覚えながらやる、というようなことになるとのことです。
ただ、お利口になっていくロボットが必要なのか?
また、家が広いアメリカならともかく、日本の住宅事情では、使えるものなのか?
という声も聞こえてきそうです。
アマゾン アストロの特徴1つに、留守の時の見守りもできる機能を、充実させようとしている点があります。
本体の前方のiPadのようなディスプレイに、家の中を監視することができる目がついているとのこと。
カメラ機能だと思われますが、これにとよって、見守りができるようになっているのです。
シニア世代の一人暮らしや、ペットを置いて出かける時など、防犯のだけではなく、そのあたりもニーズとしてありそうです。
これまで、家庭用ロボットといえばソニーのアイボ、というイメージがあります。
また、iRobot社のルンバも思い浮かびますよね。
どちらも、家電メーカーですが、今回アマゾンのような、IT企業が、このような家庭用ロボットを作る、というところがとても興味深いです。
当時のアイボは、新しい技術を使った、画期的なハードウェアという感じでしたが、形が犬型であったこともあって、やはり娯楽やおもちゃとして使われていました。
ルンバは、シンプルに掃除機です。
今回のこのアマゾンのアストロは、新しい技術があるハードウェアに加えて、AIを使って使えば使うほど賢くなるということや、ディスプレイをつけることによって、使うときの用途が広くなっている、“ソフトウエア”の面での進化が、このロボットの特徴です。
電気自動車のテスラもそうですが、走行データがクラウドに溜まって、ユーザー個々の使い方がわかり、カスタマイズされ、また、全ユーザーのデータも解析されて、より高度な機能が追加されるでしょう。
そうなると、先進的技術も必要でしょうが、データ解析の結果を反映するノウハウの方が、より必要になるでしょう。