こんにちは!
売れる仕組み創造ラボ、所長の理央です。
今号の特集は、「売り切りの商売から抜け出るには?〜初級者をファンに:LTV向上で利益を上げるフェンダー」です。
について、深堀することから始めましょう。
■目次
… 1.今週の特集
「売り切りの商売から抜け出るには?〜初級者をファンに:LTV向上で利益を上げるフェンダー」
… 2.ビジネスコラム
「遊べるアウトレット」
… 3.著作・イベントのお知らせ
… 4.編集後記
第1特集
【売り切りの商売から抜け出るには?〜初級者をファンに:LTV向上で利益を上げるフェンダー】
アメリカのギターメーカー「フェンダー」が、サブスクリプション(定額課金)型の、オンラインでのレッスンサービス、「Fender Play(フェンダープレイ)」を提供しています。
日本でも5月からサービスが開始されました。
動画の日本語でのサービスはまだのようですが、サポートなどは日本語で書かれています。
このホームページで、フェンダープレイとは、「初心者が数分間でPlayできるように教える、ガイド付きのオンライン学習プログラム」と説明されています。
そこには、かなりの数のギターを教えてくれる動画が、3000以上アップされているようで、この中から自分の学びたいことを学べる仕組みになっています。
フェンダープレイの使用料金は月額だと$9.99、年間契約すると$89.99とのことです。
1ヶ月1,400円ちょっと、ということだと、楽器教室にいくよりは自分のペースで好きな時に練習できるのもいいですね。
初心者向けから用意されているので、まずはここから始めてできるようになったら先生につく、というユーザーも多くいるかと思われます。
私も高校時代にバンドをやっていました。
パートはリードギターでしたが、その時にはフェンダーのギターは憧れでした。
今は当時よりもお値打ちに買うことができる、初心者にも手が届くモデルも出しています。
私がギターを始めたのは、中学生の時で、ロックをやりたかったのですが、当時インターネットはおろか、ロックのギター教室もありませんでした。
音楽雑誌を買って、付録の譜面を参考にして弾いてみたり、レコード(古いですね)を聴きながら、コピーして真似てみることから始めるのが普通でした。
そう考えてみると、初心者にとってこのサブスクは、繰り返し学べるし、好きな時に練習できて便利ですよね。
このサブスクの特徴は、初心者向けのコースが充実していること。
ギターやベースをこれから始める人たちに弾き方を教えることで、フェンダーのファンになってもらい、ずっと買ってもらいたい、という意図を感じます。
1人の顧客が生涯のうちに、自社製品にどれだけのお金を使うかを、積算することを「LTV=顧客生涯価値」と言います。
自転車を例にとってみましょう。
最初は三輪車を買い、次に補助輪付きの子供用自転車を買います。
大きくなったら、通学用の自転車を買い、そこから枝分かれして、マウンテンバイクやスポーツバイク、電動アシスト付き自転車に枝分かれしていきますよね。
フェンダーも、入門の時からフェンダーのギターを買ってもらい、
中級、上級になるにつれて、より良いギターが欲しくなるプレイヤーに、ずっとフェンダーのギターを買ってもらいたいですよね。
そのために、最初からどうぞ、という戦略の1つが、このサブスクなのです。