駅弁8「スペシャル日の丸弁当」/鹿島臨海鉄道大洗駅

 わっぱ弁当の蓋をはずすと、まさに日の丸弁当。

白飯の中央に梅干しと、端っこにキャラブキが添えられただけ。見た目もネーミングも直球勝負だが、駅弁にしてはあまりに大胆である。

 最近は”日の丸弁当”を知らない子どもたちが多いそうだ。

君たち、これが日の丸弁当というものだよ。日本国国旗の日の丸に見えるでしょう?

 しかし、楽しくワクワクするのが身上の駅弁のこと、これだけではあまりに寂しい。ご心配なく、箸を入れると、中から手の込んだおかずが登場する。

 ご飯の中から現れたのは、つくば鶏・土浦レンコン・鉾田ゴボウで作った鶏そぼろ、牛肉のしぐれ煮、小美玉産の卵焼き。鶏そぼろは根菜の食感が生かされており、牛肉しぐれ煮とともに濃口に仕上げた味がご飯によく合う。

 米は静岡県で開かれた「お米日本一コンテスト」で最優秀賞を受賞した「ななかいの里コシヒカリ」を使用、もっちりとさっぱりのバランスがよい。最後のひと粒までおいしく味わえる。

 

 ご飯の断面の写真があればよいが、手元になくてすみません。ぜひ大洗へ出かけられて、日の丸弁当を召し上がってください。

760円/万年屋