楽しくておいしい駅弁だった。
東京の駅弁調製元・NRE大増と私がともにに企画した駅弁のひとつで、餅好きな私の思い入れをたっぷり込めて作った駅弁だった。
ご飯が入っていない。取っ手付きのパッケージの中には、醤油磯辺もち、青海苔もち、五穀もち、黒米黒糖もち、醤油揚げもちの五つの餅入り。醤油の香ばしさあり、ほんのり甘いものあり、雑穀の食感を楽しめる餅あり、見た目も味も香りも違う5つの餅は、おやつにもよかった。付け合せのピリ辛の薩摩揚げに、フキや高野豆腐などの煮物、季節の漬物が妙に餅に合った。
東京駅地下のグランスタ限定販売。新幹線の乗車する前の忙しい時間に、何度も何度も地下に降りてもちべんを買った。何十回食べたかな。
次世代へと続いて欲しい駅弁だったが、終売に。知らせを聞いたときはすごく悲しかった。
正月やバレンタインデー、ホワイトデー、花見など、季節によって色々なバージョンの餅が入るのも楽しかった。
ああ残念! 復活して欲しい駅弁だ。
900円(当時)/NRE 大増