秋田市の関根屋とJR東日本秋田支社が共同開発した駅弁で、2015年に発売された。
日本の市場に出回るタコは半分以上がモーリタニアやモロッコなどからの輸入品。国産は明石や三原のマダコ、北海道のミズダコなどが知られ、従ってタコ飯の駅弁も環瀬戸内海の駅に多い。地元のタコを使用した秋田駅のタコ弁当は珍しく、毎回とっても楽しみに食べていた。
ふたを開けると、見事にタコ尽くし。県産あきたこまちを使った味つきご飯の上にタコうま煮、タコそぼろがたっぷりのっている。さらにおかずとしてタコメンチ、タコマリネ、タコバーグを添えてタコ・タコ・タコ。すべて県内の海で獲れたタコで、秋田ダコのうまさを主張している。
タコのうま煮は肉厚でやわらかく、タコ脚の中から、ダシの風味が染み出てくる。タコのそぼろがまたご飯によく合う。
タコのミンチを練り込んだタコバーグやメンチも絶品。私は肉より好みである。何度もリピートして食べたい、食べていたのにいつの間にか終売していた。
復刻はないかと関根屋に電話してみたが「ありません」とひとこと。またまたまた残念。
880円(当時)/関根屋