
「旅がらす」と「旅鴉の唄」
群馬県にはとても親しみをもっている。 なぜって、利根川が流れているからだ。 利根川下流の千葉県の町で生まれ、幼いころ利根川で遊んだ思い出が多く残っている。利根川には人一倍思い入れがある。群馬県は大河が生まれた母なる土地、どこかあこがれる。 群馬名物といえば上州のからっ風。日本海側で雪や雨を降らせ、カラカラに乾燥した状態の大気が県境の山を越えて吹きおろす北西風で、別名・赤城おろしともいわれる...
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群馬県にはとても親しみをもっている。 なぜって、利根川が流れているからだ。 利根川下流の千葉県の町で生まれ、幼いころ利根川で遊んだ思い出が多く残っている。利根川には人一倍思い入れがある。群馬県は大河が生まれた母なる土地、どこかあこがれる。 群馬名物といえば上州のからっ風。日本海側で雪や雨を降らせ、カラカラに乾燥した状態の大気が県境の山を越えて吹きおろす北西風で、別名・赤城おろしともいわれる...
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楽しくておいしい駅弁だった。 東京の駅弁調製元・NRE大増と私がともにに企画した駅弁のひとつで、餅好きな私の思い入れをたっぷり込めて作った駅弁だった。 ご飯が入っていない。取っ手付きのパッケージの中には、醤油磯辺もち、青海苔もち、五穀もち、黒米黒糖もち、醤油揚げもちの五つの餅入り。醤油の香ばしさあり、ほんのり甘いものあり、雑穀の食感を楽しめる餅あり、見た目も味も香りも違う5つの...
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2014年1月から放送されたNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』をモチーフに作られた神戸・淡路屋の駅弁。城をかたどった陶製容器の形が販売前から話題を呼んでいた。 駅弁売り場のなかで、高さのある大きなパッケージがひときわ目を引く。どんな駅弁だろう? 何が入っているのかな? 小さいより大きい物が好きな私はワクワクと心が逸る。 城のモデルは黒田官兵衛ゆかりの姫路城でも福岡城でもなく”日本...
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2011年の東日本大震災で最も被害が大きかった町のひとつ、岩手県山田町。死者の数は600人を超え、150人以上が行方不明というたいへんな被災地だ。三陸きってのウニの産地として知られているが、庶民のおやつといえば「山田せんべい」。その歴史は古く、江戸時代までさかのぼる。 山田町が南部藩の領地だったころ、とある団子屋の老婆が枕元に立った不動明王から 「米粉、胡麻を混ぜて飢饉に備えよ」 とお告げ...
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福岡市の「JR九州フードサービス」が販売していた駅弁。2013年に行われた「第9回九州駅弁グランプリ」では福岡県の代表を決定する地区予選会に出品され、惜しくも代表の座は逃したものの、品数の豊富さや繊細な味わいが高い評価を得た。 内容は大きく3等分されている。センターを占めるのは、ゴマを振りかけた白飯の上に梅干をのせた日の丸ご飯。その左には、シメジ、椎茸など4種類のキノコを使った...
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久しぶりの網走駅は思いのほか賑わっていた。構内の駅弁売店には列ができ、守屋社長が一人で忙しく対応している。 私の番が来て、迷いに迷った末に「磯宴 タラバちらし」と「いくら数の子弁当」を買う。迷った理由は、もうひとつ「オホーツク弁当」をゲットするかやめるか。。「オホーツク弁当」はオホーツク海で水揚げされた鮭やエビフライ、春巻き、焼売、ケチャップ味のスパゲティなどが詰められた幕の...
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ススキノの夜は静かだ。いつもなら2月のこの時季は、札幌雪まつりの雪像見学に繰り出す人々であふれているのだが、今年は雪まつりもオンライン開催。加えて自粛中の飲食店もあるのか、明かりも少ない気がする。 20歳の時に初めて札幌を訪れてから、どれだけ来ているだろう。少なく見積もっても70回以上になる。ススキノで飲んだのは200日以上だ。時が経つのは早いなあ。 「おばんざい屋 菜の花」はスス...
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青函トンネルが完成したのは1987年。翌1988年には青函連絡船が廃止され、トンネル内の海底駅が開業された。 津軽海峡を渡る青函連絡船には、結局1度しか乗ったことがなかったけれど、記念館となって青森港に係留されている八甲田丸には10回ぐらい乗船している。飛行機ばかり使わずに、もっと連絡船に乗ればよかったなと今頃公開してももう遅い。 函館に「青函トンネル弁当」という駅弁があった。...
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今夜時間ができたから、ワインと、ワインに合う美味しい料理を気軽に食べに行きたいあなた、「アンカフェ」がお勧めです。 表参道交差点から歩いて5分ほど。少し奥まったビルの地下に店を構える居心地のよいカフェレストラン。ビルに囲まれながらも開放的なテラス席と、アースカラーが基調の店内。テラス席から天を仰げば青空や星が見える。東京の空ってこんなに綺麗だったっけ? ある日の料...
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わっぱ弁当の蓋をはずすと、まさに日の丸弁当。白飯の中央に梅干しと、端っこにキャラブキが添えられただけ。見た目もネーミングも直球勝負だが、駅弁にしてはあまりに大胆である。 最近は”日の丸弁当”を知らない子どもたちが多いそうだ。君たち、これが日の丸弁当というものだよ。日本国国旗の日の丸に見えるでしょう? しかし、楽しくワクワクするのが身上の駅弁のこと、これだけではあまりに寂しい。ご...
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