こんにちは!
売れる仕組み創造ラボ、所長の理央です。
今号の特集は、「カーブスの強さの秘密に学ぶ顧客ニーズとビジネスモデルの作り方」です。
ビジネスモデル、という言葉は、単なるバズワードではありません。
企業としての事業戦略の1つです。
本質的には、市場機会を見つけて、自社だけが提供できるシーズをぶつける、ということになります。
試乗機械の見つけ方と、長く続く独自性の作り方についてのヒントを、この記事から見つけてください。
■目次
… 1.今週の特集
「カーブスの強さの秘密に学ぶ顧客ニーズとビジネスモデルの作り方」
… 2.ビジネスコラム
「成城石井の強さはどこから来るのか?」
… 3.著作・イベントのお知らせ
… 4.編集後記
第1特集
【カーブスの強さの秘密に学ぶ顧客ニーズとビジネスモデルの作り方】
女性向けのスポーツジム「カーブス」を運営している、カーブスホールディングスの、2021年9月から今年2月期の連結決算での純利益が、前年同期比3.5倍にもなったことが少し前に話題になりました。
カーブスは、とてもユニークなスポーツジムです。
大きく謳っている「女性限定」ということに加えて、「1回30分」だけ、という点が、他と違います。
このアプローチは「アンバンドリング」というビジネスモデルで、「自社ビジネスの中身を分解して、切り売りする」というやり方です。
定食屋さんが、1000円の焼肉定食を、別々で食べたい人のために、焼肉単品で800円、副菜200円、ご飯100円、味噌汁100円とばら売りするのと同じです。
フルサービスの床屋さんのメニューから、髭剃りやシャンプーをなくした、Q Bハウスや、ピーチのような格安航空会社L C Cと同じですよね。
カーブスはもともとは、米国で生まれたサービスで、ホームページによると、創業者が、糖尿病、高血圧、肥満が原因で母親を亡くしたため、「母のような女性が通いやすいフィットネスクラブをつくる」という想いから創業したとあります。
このこともあり、ホームページには、50代女性の方々の体験談がまず出ています。
この年代の女性のために作ったジムだとわかるので、「わたしもいってみよう」という気持ちになりますよね。
筋トレや、エクササイズって「続きにくい」ですよね。
何事も習慣化することって大事ですが、習慣にするには「報酬」がないとなかなかできないそうです。
私もスポーツジムに行っていましたが、コロナで休会しています。
そこで、自宅に置けるマシンを買って腹筋をやっていますが、出過ぎたお腹を引っ込めたい、という目標があるので意外と続いています。
スポーツジムに通う人たちは、「健康になる」「病気にならないようにする」「やせる」など、色々な目的があります。
そのようなニーズの中でユーザーがスポーツジムにきたとしても、マシンが置いてあって単にそれをやる、というだけだと、なかなか続きません。
カーブスでは、カーブスコーチというインストラクターの方がいて、会員の目的に応じてやり方を教えてくれるので、ユーザーの通う目的によって、やることをはっきりさせてくれます。
これだど、心理的にも長続きします。
それに、30分だけ、というのもハードルが低くていいですよね。
あまりにハードすぎるとやはり続きません。
会社や家事の合間に、ちょっとだけ立ち寄って、買い物をして帰る、という使い方ができます。
予約しなくてもいいそうことも便利です。
ジムに加えて、カーブスには、「1日6分通わないカーブスPlus」というオンラインプログラムもあります。
ここでも、1日6分というやり始めやすく、続けやすいプログラムを提供しています。
スポーツジムは健康志向の人たちも増えてきて、市場も大きいですが競争も激しいです。