こんにちは!
売れる仕組み創造ラボ、所長の理央です。
今号の特集は、「なぜ、コンビニはコロナ太り商品に力を入れるのか?スマートウオッチとコンビニに共通する、売り伸ばしの方法」です。
それでは最後まで読んでください。
■目次
… 1.第1特集:マーケティング・ラボ
「なぜ、コンビニはコロナ太り商品に力を入れるのか?スマートウオッチとコンビニに共通する、売り伸ばしの方法」
… 2.ビジネスコラム:おすすめビジネス書
「ジャニーズは努力が9割」
… 3.著作・イベントのお知らせ
… 4.編集後記
第1特集
【なぜ、コンビニはコロナ太り商品に力を入れるのか?スマートウオッチとコンビニに共通する、売り伸ばしの方法】
コロナ太りの対策商品が、このところ目立っています。
リモートワークや外出の規制などで、どうしても運動不足になりがちなことと、家にいると、どうしてもストレスがたまり、間食が増えたり、食事を多くとってしまったりと、太ってきてしまいがちです。
このような背景を受けて、やせたい、健康管理をもっとしたい、というニーズが増えてきている中、企業各社がこの市場に合わせて、新製品やサービスを市場に出しています。
IT関連のデバイスも、健康志向の製品が目立つ中、もう1つの特徴として、ハードとソフトをマッチングさせたサービスを、充実させています。
アップルウオッチも、数多い機能の中でも、健康管理の機能を充実させているし、fitbitというスマートウオッチは、健康に特化した機能のみが搭載されていて、そのスマホアプリにも、体重や健康管理の機能のアプリが増えている感じがします。
また、私が使っているRenphoという体重計は、スマホアプリと併用して使うと、毎日の体重を測れることに加えて、体脂肪率や筋肉量なども測定できる上に、それらを推移で見ることができるので、自分の健康状態を管理するにはぴったりです。
デバイスというハードを売るだけでは、売り切りの商材になってしまいますが、ここに、コンテンツを提供できるソフトを組み合わせると、継続のビジネスになります。
さらに、アプリ内で有料のコンテンツを用意することで、売り伸ばしにもつながる、という仕組みです。
IT企業はアジャイルというコンセプトで、素早く動くことを信条としていることが多いため、このようなニーズの変化の中での、自社のビジネスチャンスを逃しません。
一方で、このあたりのニーズをいち早く掴むのが得意なのは、やはりコンビニエンスストアです。
セブンイレブンは、ホームページで、「体が気になる方へ」というテーマで、
食物繊維が採れる、タンパク質が採れる、糖質控えめ、の3つのカテゴリーの商品群を、大きくアピールしています。
中を読んでみると「タンパク質は体の主成分」とか、「食物繊維は野菜に含まれている」「糖質は必要だけれど、とりすぎに注意」というような、商品の内容のみでなく、食べるとこうなる、という効用が説明されています。
顧客はモノやサービスが欲しいのではなくて、そのモノやサービスを買って、使ったら自分がこうなる、という「効用」や「便益」が欲しいので、このコミュニケーションはとても的を得ています。
「タンパク質が含まれています」、と言われてもピンときませんが、このように、「多くとれると、じぶんがこうなる」、という効用が描かれていると、買ってみようという気持ちになれるのです。
また、どうしても、“健康にいい食べ物”と言われると、「体に良いのはわかるけど美味しいのかな?」、と思ってしまいがちです。
セブンイレブンではさらに、タンパク質、食物繊維、糖質控えめ、の食品には、それぞれに小さくて丸い形のステッカーを作り、商品に貼っています。
買う人にしてみると、何を摂取できるのか、がわかるので、ちょっと買ってみよう、という気持ちになります。
日経MJによると、セブンイレブンのこの健康商品シリーズ全体の販売額は、コロナ前の20年1月に比べて7割増えた、とのことです。