こんにちは!
売れる仕組み創造ラボ、所長の理央です。
今号の特集は、「売り物を変えずに売り先を追加する〜サントリーボスマートに学ぶ売り伸ばしの方法」です。
市場の変化に敏感だと、売り伸ばせるチャンスに気づきます。
手法を考える前に、何をやるべきか?について学んでください。
■目次
… 1.今週の特集
「売り物を変えずに売り先を追加する〜サントリーボスマートに学ぶ売り伸ばしの方法」
… 2.ビジネスコラム
「ドラッグストアのPBに学ぶ集客のコツ」
… 3.著作・イベントのお知らせ
… 4.編集後記
第1特集
【売り物を変えずに売り先を追加する〜サントリーボスマートに学ぶ売り伸ばしの方法】
サントリーが始めた、自販機で軽食が買える、「ボスマート」が話題になっています。
会社の中に置く、お菓子やカップヌードルなどの軽食が買えるサービスで、小さい棚のような什器に軽食が置いてあるのです。
会社の休憩室などに設置してあれば、残業した時など、好きな時にコンビニなどに行く必要もなく、休み時間に楽しみことができます。
買いたい場合は、商品をとって、その横に自動販売機があり、お金はその自動販売機に入れて支払う、という仕組みです。
いわゆる自動販売機をセルフレジとして使う、ということです。
日本経済新聞によると、サントリーは、この仕組みを「一台一台の自販機は、直営小売店のようなもの」と位置付けているそうです。
地方に行くとたまに見かける、野菜や卵の「無人販売所」といった感じです。
もちろんこのセットの横には、本家本元の飲料の自販機も置いてあり、サントリーとしては、軽食と飲み物を一緒に買ってもらうことを狙っています。
コンビニの普及や、コロナ禍による外出制限などで、飲料の自動販売機は、年々減少傾向にあります。
そんな中で、いかにして自販機で売るか、という知恵を捻った結果の取り組みです。
これまで、自動販売機を設置する時は、人通りが多い繁華街などを中心に置いていましたが、人流が減ってくると、売り上げが減ったり、そもそも場所が限られたりしてきます。
そこで、これまでのように、消費者向けに売ることに加えて、企業向け法人向けに売っていこうとするのが、今回のボスマートです。
昨年から進めていた、企業向けの福利厚生の機会を狙った、“社長のおごり自販機”という企画も全国展開するとのことです。
これは、「社員は、自販機に社員証をかざすと、無料で飲料が手に入る」というもので、「社長にドリンクをおごってもらう」という仕組みを、そのままネーミングしたのも面白いですよね。