こんにちは!
売れる仕組み創造ラボ、所長の理央です。
今号の特集は、「なぜ、この時期に男性用化粧品が伸びたのか?売り物を買えずに売り先を買えて売り伸ばすには」です。
コロナによって、大きく変わってしまったビジネス。
でも、そんな中にもチャンスはあるはずです。
今号では、変化を見逃さずに、逆にものにするには何をすればいいのか、について、男性化粧品の事例から考えていきます。
それでは最後まで読んでください。
■目次
… 1.第1特集:マーケティング・ラボ
「なぜ、この時期に男性用化粧品が伸びたのか?売り物を買えずに売り先を買えて売り伸ばすには」
… 2.ビジネスコラム:
「カモメになったペンギン」〜おすすめのビジネス書
… 3.著作・イベントのお知らせ
… 4.編集後記
第1特集
【なぜ、この時期に男性用化粧品が伸びたのか?売り物を買えずに売り先を買えて売り伸ばすには】
コロナ禍での新常態の中で、売れ筋商品も変わってきています。
同時に、既存の商品が今までとは異なる層に、購入される、ということも見受けらます。
その意味で、今男性用化粧品の売り上げが伸びています。
調査会社のインテージのデータによると、2020年の化粧品の市場規模の全体では、外出が制限されていたこと、メイク用の化粧品が不振だったこともあり、前年比89%と縮小しました。
この中で、男性の購入による市場規模を見てみると、前年比104%と拡大しています。
これを、2016年からの5年間でみると、111%に伸びているので、約1割の伸びです。
商品別に見てみると、「基礎化粧品」が前年比107%、とのことです。
私も人前に出ることが多いため、以前から基礎化粧品、たとえば、スキンローションや、乳液などを使っていて、朝、顔を洗ったあとと、寝る前につけています。
増えた理由は、やはりオンライン会議や、リモート営業などで、画面写りをよくしたい、というビジネスマンが増えたこと。
パソコンやスマホのカメラの機能も上がり、毛穴くらいまで写りそうなので、肌を気にする男性も増えているのでしょう。
一方で、外出減のため減っているのは、「シェービング」系の化粧品とのこと。
前年比93%だそうで、シェービングクリームや、プレシェーブローションなどです。
確かに家で仕事をするという場合、会議などがない限り、髭を剃る必要もないと考える人が大半でしょう。
年代別に見ると、35~69歳の男性では、男性用基礎化粧品の購入金額は、2020年に上昇したそうなのですが、購入率は伸び止まりを示しているそうです。
やはり、若年層の男性の方が、女性用の基礎化粧品を買う場合が多く、10代では65%、20代では51%とかなり高い数字です。
特に1990年台後半以降に生まれた、「Z世代」と呼ばれる若者層は、化粧品に対する意識も高いようで、1カ月当たりに使う費用も、全世代の男性の平均に比べると、
2割近く高いそうです。
買う理由も、他の世代と違っていて、日経新聞によると、「身だしなみのため」というよりも、「自分らしさを表現したい」という気持ちが強いそうです。
なので、先程の基礎化粧品に加えて、アイシャドーなどのメーク用品の利用も、広がっています。
やはりこの世代の多くは、YouTubeやティックトック、インスタグラムなどのSNSをやっているので、自分らしさを出したいとか、「映えたい」という意識が強いのでしょう。