Masuhiroの料理手帖2018 鳥取「かに吉」

Masuhiroの料理手帖2018

鳥取「かに吉」****(太鼓判を押す)

蟹は現地にまで足を運んで食べに出掛けることが大事だが、その蟹を誰が調理するかが更に重要である。

今まで、日本海沿いの蟹の名店を何軒も食べてきたが、現在の最高峰は、鳥取の「かに吉」にとどめをさす。東京、関西の日本料理屋で、どんなブランドの蟹を食べようが、蟹の質を支える鮮度は「かに吉」にかなうものがない。部屋にも蟹の匂いは漂っていないばかりか、手にも一切、蟹の痕跡をとどめていない。

「かに吉」の大将山田達也さんは「傷が少しでもある蟹は、そこから海水が染み込んで、身を痛めてしまいます」という。ましてや、脚が1本でも欠けた蟹は論外という。

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