いつまで続く、スターバックスのお客様目線:ハミングバードプログラムに学ぶ企業のCSR 理央 周

1. 特集 「スターバックスのCSR」



【スターバックスの社会貢献 東北支援のためのハミングバードプログラム】

スターバックスが好きでよく行くので、いつも「マイボトル」を持参し、「プリペイドカード」で買っている。

毎回、様々なデザインのカードが発行されているのだが、今回は、「ハミングバードプログラム」という、ちょっと可愛らしいデザインのカードになっていた。

5000円をカードに入金すると、100円の東北支援ができる。つまり、プリペイドカードとして買ったときには、差引き4900円の残高のカードが渡されるのだ。

さらに、今年の12月31日までは、買った額の1%がスターバックスから寄付されるとのこと。

ユーザーの方は、最初の100円を、以降の購入については、「スターバックス」が、買い上げ金額の1%を寄付する。

【スターバックスカードの利便性】

このカードがなかなかすぐれもので、オンラインからの入金ができるし、もちろん残高もオンラインで確認できる。

なるほど!と思ったのが、「自動入金」のシステム。残高がある程度の金額を切ったら、自動的に振り込まれるように設定もできる。1000円を切ったら、3000円が自動的に入金できる、といった具合だ。

さらに、複数のカードの残高も統一できるので、以前あったカードに残っている残高も、集約することができる。これは便利で、スターバックスに限らないが、「15円だけ残ってしまった」プリペイドカードは、机の引出しの中に山ほど残っている。

また、もしカードを無くした場合でも残高を保証もしてくれるサービスまである。

これらは、あちこちに残っている残高を、面倒なくまとめられるという意味でも、安心感という意味でも、顧客目線のサービスだ。

【なぜ、スターバックスはこういうプログラムを開発できるのか?】

売り上げと利益だけを追い求めていると、なかなかできないこの発想。

経営理念を明文化して、実践すればいいかというと、それほど簡単なことではない。

では、なぜスターバックスはこのような、顧客視点のプログラムを開発できたのか?ひとつには、理念が従業員にまで浸透しているからだと考えられる。

スターバックスのスローガンには、自宅、学校や会社に続く、「第3の場所」を提供するという考え方がある。

コーヒーやパンを売るだけの場所ではなく、お客様が、心からゆっくりできる場所を提供する、という意味であろう。

この考え方を企画部の方々が、はらに落として行動しているので、「もし、自分がお客様だったら、何をしてほしいのか?」「こういうプログラムがあったら便利だよね」という気持ちでいるため、自然と、お客様が困っている問題点を解決できる企画につながるのだろう。

長く愛されるブランドを構築するのに必要な姿勢である。

■目次

… 1. 特集 「スターバックスの東北支援プロジェクト」

… 2. コラム「世界に進出していこう!」

… 3. 書評「強い営業~Harvard Business Review」

… 4. 【NEW!】ワンポイント 時間術

… 5. 著書・イベントのお知らせ

… 6.編集後記

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