こんにちは!
売れる仕組み創造ラボ、所長の理央です。
今号の特集は、「値段以外で選ばれるには何をすればいいのか?大京のマンション開発に学ぶ差別化の方法」です。
不動産はどうしても、立地条件や築年数が、価格に影響を与えます。
それだけでは、競合に対する持続的な優位性を保てないですよね。
大京の取り組みの事例から、本当の差別化とは何か、選ばれる商品作りについて学んでください。
■目次
… 1.今週の特集
「値段以外で選ばれるには何をすればいいのか?大京のマンション開発に学ぶ差別化の方法」
… 2.ビジネスコラム
「ローソンの冷凍刺身」
… 3.著作・イベントのお知らせ
… 4.編集後記
第1特集
【値段以外で選ばれるには何をすればいいのか?大京のマンション開発に学ぶ差別化の方法】
マンション開発大手の大京が、今後開発する分譲マンションの駐車場に、電気自動車(EV)用のコンセントを標準で設置する、と発表したのが、話題になっています。
大京のホームページにその写真が載っているのですが、駐車場の壁に充電器のようなものが設置してあって、そこからケーブルで直接車に繋ぐ、という感じです。
そこだけ見ていると、ガソリンスタンドで、ホースを給油口につないでいるのと全く同じに見えます。
この仕組みは、ユビ電株式会社(プレスリリースより本社:東京都渋谷区、代表取締役:山口 典男)の、「WeCharge」というアプリを使うそうです。
EVやガソリン併用のP H V(ハイブリッド車)で、使えるとのことで、プロセスも意外とシンプルです。
バーコードを読み取って、アプリでクレジットカードの情報など利用の手続きをします。
そして、自分に合った料金プランを選びます。
これもサイトに一覧表になっていますが、ベーシックプランだと、月額基本料金は不要、1時間当たり176 円とのことです。
次のショートプランでは、月額の基本料金が 1,100 円 で、30kWh まではその定額、それを超える場合は1時間につき、超過料金 49.5 円/kWhとのこと。
これ以外にも、ミドルプラン、ロングプラン、スーパーロングプランと、全部で5つのプランから選べるようになっています。
こういう全てのプロセスを、スマホでできる、というもの便利ですよね。
プレスリリースには、電池残量 20%から 80%まで充電する場合の目安が車種別に書いてあり、例えば、テスラの Model 3 だと、54kWh 必要でそれだと大体565km 走れるそうです。
その充電に約 12 時間ですよ、と書いてあるので、自分がどれだけ走るか、どのくらいの充電でいくら必要かも、わかりますよね。
大京は、2010年から、開発する分譲マンションで、駐車区画数の10%に、EV充電コンセントを標準設置しているそうです。
今回は、その設置率を50%に引き上げていき、さらに残りの駐車区画には、将来的にEV充電コンセントの増設が可能にするので、今後は開発物件の駐車区画の、すべてでEV充電が利用できるようにする、という方針だそうです。
将来的にEVの需要が広がっていくことを見越しての、取り組みです。
住んでいる場所で、手軽に充電できる駐車設備があると、他の物件と比べられた時に、価格以外の点でも優位にたてます。
ガソリン車にとってのサービスステーションが、自宅にあるようなものですから。
マンションの販売においては、立地や築年数が価格の大事な要素です。