アマゾンは無人AIコンビニの先に何を見ているのか?=理央周

ついに、弊社東京オフィスの契約書にサインをしました。場所は四谷。今回は、この場所で経営塾をするために、都心のど真ん中、というよりも、静かで隠れ家的な地域とビルを選びました。

探し始めてから、契約、入居まで、10箇所ほどを内覧して、約2ヶ月かかりましたが、気に入った物件を借りることができて、ホッとしています。

何事も、新しいことを始める時には、少しの不安と大きなワクワク感がありますよね。

今回の東京への本格進出は、私にとっての大きなチャレンジになります。新しいことを次々に発信していくので、ぜひ、ご期待ください。

それでは今号も、最後まで読んでくださいね。

特集【アマゾンの無人AIコンビニ】

今年1月にアマゾンが米国シアトルに、「無人」コンビニを立ち上げた。その名称は「アマゾン・ゴー」。

AI(人工知能)を駆使してレジをなくし、来店した顧客は、商品を棚からとり、外に出るだけ。これで、財布を出すことも、カードを用意することもなく、来店客は、買い物が終了。外にでるだけ、というのがアマゾン・ゴーでの、顧客体験( Customer Experience)になる。

アマゾン・ゴーとは何か?

日本経済新聞の記事によると、広さは167平米で、扱う商品カテゴリーは、サンドイッチなどの惣菜や半調理品、飲料など、食品が中心とのこと。

客側は、専用のアプリをダウンロードして、そのスマホを入り口にある、電車の自動改札のようなゲートにかざし入店。

店内には、買い物カゴもなければ、何よりも「レジ」がない。

これまでの、無人レジのある小売店では、来店客が自らタグなどを機械に読ませなければならなかったため、それほど利便性は高くなかった。しかしアマゾン・ゴーでは、客が何もせずに出て行けることが、大きな違い、ということになる。

日経の記事では、ウォルマートとの、コンセプトの違いについて書かれているのが興味深い。同様にAIを進めているウォルマートは、無人レジの目的を、「いかにレジの行列待ちを減らすか」においている一方で、アマゾンは、「そもそも、レジは必要なのか」という視点だとのこと。リアル店舗からの視点の発想をするウォルマートと、ECからの発想のアマゾン、という違いが、今後の展開と、それぞれの成否にどう影響するのかが、とても楽しみなのだ。

アマゾン・ゴーで顧客が体験することは何か?

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