2012年4月25日に1年半の改装工事を終え、全面オープンした小樽駅。
改装後すぐに訪ねた小樽駅は、まるで東京近郊の駅のようにたくさんの飲食店や土産店が入って驚いた。レトロな駅舎の外観こそそのままだが、構内は洒落た空間が広がり、以前の素朴な小樽駅を知ってる身としては、へ~~っ、ほ~~っと声を出してしまった。
駅弁売店もどこにあるのかと、少し探した。
あったあった、いくつか並ぶなかから人気の「北海手綱」を選ぶ。この駅弁は同じ小樽駅の「海の輝き」が登場するまで小樽駅弁の人気ナンバーワンだったが、いまはこの2つに「海の交響曲(シンフォニー)」が加わり、三つ巴のライバル関係となっている。どれも小樽ならではの海鮮系弁当だ。
「北海手綱」は酢飯の上にカニのほぐし身、サケのほぐし身、イクラ、とびっこ、錦糸卵などを盛り付けている。具材を斜めにデザインしたのは、漁船につながれたロープ(手綱)をイメージしたからだそう。
調製元がこだわったのはイクラ。弁当の中央に陣取るイクラは、神々しいほどの輝きを見せており、元祖“海の宝石”という称号がふさわしい。すくい取って口中に放り込むと、芳醇な潮の香りとねっとりとした旨みを味わうことができる。また、濃い口に仕上げたカニやサケのほぐし身は、酢を控え目にしたご飯との相性が抜群で、酒の肴にもなる。
手に取るとずっしりと思い。しっかりご飯を食べたい人におすすめだ。
調製元の小樽駅構内立売紹介は大正6年創業。小樽が昔から交通の要衝だったことがわかる。
1100円/小樽駅構内立売紹介