落語は今日も生きている-COREDO落語会の名高座-
7、桃月庵白酒「松曳き」2017.11.25第12回COREDO落語会
昔から優れた浪花節語りは「いち声、に節、さん男」と言われてきた。語り口や男前より、何より美声が一番というわけである。これを今の落語界に当てはめると、オペラのリリック・テノールのように会場一杯に美しい声が響き渡るのは、桃月庵白酒ではなかろうか。
美声の上に、噺の運びがリズミカルで、口調がなんとも心地よい。この白酒の得意技が最高に発揮されたのが、昨年2017年11月の第12回「COREDO落語会」での「松曳き」だった。