【MBの"超"思考】JOURNEY「Don't stop Believin'」が教えてくれたこと。努力と勇気と友情と。



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1.JOURNEY「Don't stop Believin'」が教えてくれたこと。努力と勇気と友情と。

2.MBの推薦書「本田圭佑『CHANGE THE WORLD by KSK』」

3.Q&A

 Q.「何を基準にインプット材料を決めていましたか?」



1.JOURNEY「Don't stop Believin'」が教えてくれたこと。努力と勇気と友情と。

私はアメリカのロックバンド「JOURNEY」が大好き。分かりやすくキャッチーなサウンドで耳心地が良い。ストーリー性が明確で盛り上がりがありノリやすい。作業をしながら聴いていても心地良いし、じっくり耳を傾けても技術力の高い演奏を楽しめる。マスに向けたキャッチーサウンドがロックの本来あるべく「反骨精神」とは相反するため、「産業ロック」とも揶揄されますが。しかし私は、専門家や愛好家向きのマニアックなサウンドじゃない、「マス向け」だからこその「ノリやすさ」がとても気に入っています。

高校生の時によく聴いていたのが彼らの代表曲「Don't stop Believin'」。当時若気の至りでプロを目指してバンドを組んでいた私はメンバーに「"じゃーにー"って知ってるか!?これすげえよ!!」とCDを聴かせたことをよく覚えています。(ちなみに当時のバンドメンバーは今プロミュージシャンになりました。TVで彼の曲を聴く度に嬉しさと「俺もなりたかった・・・!!」という悔しさが滲みます笑)

さて、JOURNEYの「Don't stop Believin'」、タイトルの意味は「信じることを止めないで」。夢を描いて都会に出る若者を応援する歌です。JOURNEYは40年以上続く伝説的なロックバンドですがその最中には大変なドラマがありました。それはまさに「Don't stop Believin'」を体現する様な内容なのです。

JOURNEYの主役はヴォーカルである「スティーブペリー」の透明感あるハイトーンボイス。中学の教科書にも載っている「We Are The World」のメンバー「USAフォー・アフリカ」として選出された80年代のトップボーカリスト。JOURNEYのサウンドにはそんなスティーブペリーの声は欠かせない、これこそがJOURNEYたらしめる最大の持ち味でした。(ちなみに、当時の全米1位はマイケルジャクソンの「スリラー」で、2位は9週連続でジャーニーの名盤「フロンティアーズ」だった、と言えば彼らの偉業が少しは伝わるでしょうか。)

しかし、そんな持ち味であるはずのスティーブペリーは心労を理由に脱退をしてしまい、バンドは休止状態となります。JOUNREYはその後、新しいヴォーカリストを探し回りますが、彼らには「スティーブペリーの声を再現できる人」しか考えになかった。新しい声を入れてはJOURNEYの持ち味が失われる、JOURNEYがJOURNEYであるために「スティーブペリーを再現できるヴォーカリスト」を探します。

見つけた新ヴォーカリスト「スティーブ・オブジェリー」はスティーブペリーに似た声色。賛否ありましたが、やや好意的に受け入れられていたことを覚えています。(私が大学生くらいの時かな。)しかしそんなスティーブオブジェリーも程なく脱退、代理のヴォーカリストとしてジェフ・スコット・ソートが参加するもこれもまた程なく脱退。持ち味であったスティーブペリー脱退からJOURNEYはヴォーカリスト探しに苦悩すること10年、メンバーも「諦めかけた」と語っていますが、ついに奇跡が起こります。

なんと彼らは偶然観ていたYouTubeでスティーブペリーそっくりのヴォーカリストを発見してしまうのです。そのヴォーカリストはフィリピン人の「アーネルピネダ」。ホームレスまで経験した苦労人です。JOURNEYメンバーが慌てて連絡を取るも、最初はイタズラだと思い相手にしなかったそうです。しかし最終的にはオーディションを受けめでたくヴォーカリストに就任します。

私と同様に他のJOURNEYファンも皆アーネルピネダの歌声には驚愕しました。目を閉じて聴けば「ほぼスティーブペリー」・・・いやもしかするとスティーブペリーよりも上手いかも・・・。まさに彼らの代表曲「Don't stop Believin'」ではありませんか。「信じることを止めないで」ヴォーカリストを探し続けた結果、奇跡の出会いがあった訳です。またヴォーカリスト「アーネルピネダ」もホームレスまで経験した苦労の中で、40歳になるまでチャンスを諦めずに音楽活動を続けたからこそ獲得できた地位です。彼はフィリピンのエドサ革命の記念式典において「不屈の精神と才能を称えた特別賞」を授与、一躍国民的英雄ともなりました。まさにシンデレラストーリー。

この話は「ロック界のおとぎ話」「不滅のバンドと、不屈の精神を持つヴォーカリストの奇跡」として「Don't stop Believin'」の名でドキュメンタリー映画にもなりました。興味がある方は是非観てください、観終えた後にはJOURNEYのベスト盤をポチッていることでしょう。

「信じることを止めないで」

この話は言葉で表現すれば、たったこれだけです。しかしたったこれだけを一体どれだけの人が出来ているでしょうか。「信じることを止めなければ願いは叶う」ありふれた陳腐な言葉ですが、JOURNEYはこれを証明してくれました。

同じジャンルで言えばイギリスの伝説的なハードロックバンドDef Leppardも「信じることを止めなかった」人たち。Def Leppardのドラマーは絶頂期に事故で片腕をなくしましたが、彼は演奏を諦めず「片腕でドラム」を叩くことを決意します。バンドも彼の代理を立てることなく復帰を待ち、結果共に作り上げたアルバム「ヒステリア」は全世界で2000万枚以上を売り上げたモンスターアルバムとして歴史に名を刻みました。これもまた「Don't stop Believin'」です。

人は簡単に目的や夢を見失います。「自分には才能がないから」「やっぱり無理だ」「平凡でいい」と安易な方向へと進みがちです。他人が作り上げたレールの方が無思考で居られる分、楽だから。何かに理由をつけて「信じること」を止めてしまうのです。

「才能がない」よりも「片腕がない」方が明らかに成功は難しいでしょう??成功の要因は「才能」じゃありません、「諦めないこと」です。

もちろん精神論や根性論で「諦めるな」と語るのは簡単です。ここでは「諦めない」をもう少し細分化して考えてみましょう。私は「諦めないこと」は「努力・勇気・友情を持つこと」だと考えています。少年ジャンプ的定型句みたいで馬鹿馬鹿しいと思うでしょうが、案外物事は「当たり前」のことが一番正しかったりするもの。次項から「努力・勇気・友情」を、精神論としてではなくあくまで論理的に解説していきます。



▼多くの人は「諦めながら努力」をしている。

「お前に言われなくたって努力してるよ。でも努力しても報われないから困ってるんじゃないか。」

そう思う人もいるはず。ここで説明するのは「努力をしろ」という根性論ではありません。「正しい努力の仕方」をお教えするものです。

多くの人は「努力」を「今できる頑張れること」として捉えます。現時点で自分が思いつく頑張れることを「努力」と考えて実行する・・・これが多くの場合間違っています。

例えば私の知人女性の話。彼女は勤務3、4年目くらい整体師さん。働きながら自分を指名してくれるお客様も多く出てきて「独立したい。自立して生活したい。」と考えたそうです。彼女はこう話してくれました「経営しなきゃだから、今”会社設立とは”みたいな本を読んでるの。株式会社とかよく知らないし。勉強してからやり始めようと思って。」と。

これは目的と手段が繋がっていない典型例です。彼女の目的が「税理士」ならこの努力も間違っていないかもしれませんが、目的はあくまで「整体師として独立したい」ということ。重要なのは「いかにしてお客様を集めるか」「いかにしてより良いサービスを提示するか」であり「会社設立」は主眼ではありません。だって会社設立なんて勉強しなくてもネットで調べれば30分で手続きが理解できますから。

人は「現時点でできる努力」と考えて行動すると、得てして意味のない「明後日の方向の努力」を選んでしまうものです。

こういった例は枚挙に暇がない、かなり多くの人が陥っています。他にも私の友人で「アメリカに住みたい」という目的に対して「英会話教室に通い始めた」という人がいました。どう考えても遠回りです。お金を貯めて1ヶ月でも2ヶ月でもアメリカに行って過ごした方が余程目的の達成に近づくはずです。「英語を喋れる様になってからアメリカに行く」と考えるのなら「週に1回の英会話教室」でネイティブレベルになるのは最低でも10年以上かかります。でもアメリカに行き環境を変えてあげれば毎日英語が学べます。日本の英会話教室で学ぶのと、アメリカに毎日いるのとでは学習スピードが猛烈に違います。「目的達成の遠回り」も甚だしい。

肝心なことですが・・・「努力」は「現時点で出来ること」と考えてはいけません。あくまで「目的に対して必要なこと」をするのが「努力」です。人は階段式に「上がって」行く努力をしようとします。アメリカに住みたいからまずは英語を喋れる様にしよう・・・などですね。自分をステップアップさせて「いすれ目的に辿り着ければ」と考えているのです。しかしそんな「いずれ」はいつまでも来ないのですが。

実は目的から階段式に「下がって」行く努力が正しいのです。「アメリカに住みたい」という目的に対して必要な努力は何でしょうか。「まず行ってみる」が一番正しいでしょう。「住む」の直前の行動は「行く」なのだから。だったら1ヶ月でも2ヶ月でも行けるお金を短期間のバイトで稼いでささっと行くのが正しい。アメリカなんて今は格安でいけます。ホテルだって選り好みしなければ格安のところはいくらでもあります。実際行ってみて働き口を見つけたり、友達を作って面倒を見てもらえる様にしたりすれば良いんです。

山と同じ。頂上から見れば登るべき最短距離が見えますが、ふもとからは山の高さすら理解できません。山の頂上である「目的」から下る様に努力を考えると最短距離が作れます。しかし山のふもとである「現時点」から考えると得てしておかしな努力を選んでしまうものです。



▼現実を知るのが怖い

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