こんにちは!
売れる仕組み創造ラボ、所長の理央です。
今号の特集は、「売れる製品開発に何が必要なのか?小林製薬 耳ホグタイムに学ぶひらめきの出し方」です。
売れる仕組みの出発点は、独自された製品・サービスです。
そうは言っても難しい、というのが本音のはず。
今回も事例から売れる製品を開発するには、「どんな思考回路」が必要か、について学んでください。
■目次
… 1.今週の特集
「売れる製品開発に何が必要なのか?小林製薬 耳ホグタイムに学ぶひらめきの出し方」
… 2.ビジネスコラム
「売れる事業計画は何が違うのか?〜参考図書:プランBの教科書」
… 3.著作・イベントのお知らせ
… 4.編集後記
第1特集
【売れる製品開発に何が必要なのか?小林製薬 耳ホグタイムに学ぶひらめきの出し方】
小林製薬の「ナイトミン 耳ほぐタイム」が売れています。
耳を温めてくれて、快適な睡眠に誘ってくれる、“耳栓”なのです。
2022年上期の日経MJ「ヒット商品番付」、東の前頭11枚目に入ったこのナイトミンは、昨年10月の発売から約7カ月で、出荷個数110万個を超えたとのことです。(日経MJより)
この商品のホームページにいくと、使い方が書いてあります。
とてもシンプルで、耳栓の中に「発熱体」を入れて、そのまま耳に入れると、じんわりと温かくなってくるそうです。
私はよく出張にいくと目が疲れるので、目隠しのようにつけると、じんわりとあったまってくる、花王のメグリズムを使っています。
基本的にはこれと同じやり方で、耳を温めてくれるのです。
この商品は、耳栓なのでさらに、音を遮ってくれる効果もあるため、寝入る時にも良さそうです。
このブランドサイトによると47%の人が、「寝付きが悪い」と感じているようです。
もちろん、寝付きが良くない理由は、身体のさまざまなことが要因ですが、小林製薬では「耳」に注目しました。
耳には自律神経が集まっていることに、注目したそうです。
そこでヒントになったのが、赤ちゃんの耳。
開発メンバーが、赤ちゃんが眠っている時に、耳が赤くなっていることに気づいたそうです。
この当たり前のようで当たり前ではない点に、気づいたことが素晴らしいですよね。
ヒット商品の開発に王道はありません。
いつも「ユーザーがどうなると嬉しいのか」「そのために何ができるか」を考えていると、この開発スタッフのようなアイディアが、降りてくるのです。