なぜありきたりの製品になってしまうのか? ~ワークマンに学ぶアイディア実現と広報の一石二鳥

こんにちは!

売れる仕組み創造ラボ、所長の理央です。

今号の特集は、「なぜありきたりの製品になってしまうのか?〜ワークマンに学ぶアイディア実現と広報の一石二鳥」です。

■目次

… 1.今週の特集

「なぜありきたりの製品になってしまうのか?〜ワークマンに学ぶアイディア実現と広報の一石二鳥」

… 2.ビジネスコラム:おすすめビジネス書

「モデルナはなぜ3日でワクチンをつくれたのか」 田中道昭氏著 常識にとらわれない発想で破壊的イノベーションを生むには

… 3.著作・イベントのお知らせ

… 4.編集後記

第1特集

【なぜありきたりの製品になってしまうのか?〜ワークマンに学ぶアイディア実現と広報の一石二鳥】

ワークマンが、ブロガーやYouTuberと組んで、「プライベートブランド」を充実させています。

ワークマンはここのところ、ワークマン女子という新業態を立ち上げて、作業着にファッション性を取り入れたり、とても便利で機能性が高い新商品を開発したりと、新しいチャレンジをたくさんしています。

私も夏に、クールタオルフーディーという、ひんやりするフードとポンチョのセットを買いました。

使い方は、水に濡らして、絞って、振り回す、とやると、水の気化熱でひんやりするのです。

庭の掃除やワンちゃんの散歩なんかの時に、暑くて大変だったのですが、これを被ってやるととても涼しくて快適です。洗濯なんかも簡単ですし。

800円くらいで手軽に買えるのもいいですよね。

元々、こういうアイディア商品も多いのですが、さらに今回は外部の人たち、しかもインフルエンサーの方々に協力をしてもらい、新商品を開発する、という取り組みです。

この協力者を「アンバサダー」と呼び、商品開発に加えて、彼らの影響力も期待して、情報発信の協力ももらうとのことです。

ワークマンのホームページにいくと、ワークマンプラス公式アンバサダーの、紹介ページがあります。

キャンプブロガー、ファッションアナリスト、とか、という方々に加えて、猟師とか日本を旅する旅チューバーといった、ユニークな人たちも含めて、とてもいろいろな人たちがいます。

ワークマンでは、アンバサダーの人たちと、金銭関係なしの対等な立場で、商品開発をする、と報道されていました。

中でも面白いのが、この人たちが持つ不満もありがたい、という開発ポリシーがあるそうです。

確かに、商品のいいところだけを言ってくれる人より、前向きな批判をしてくれる方が、結果的にいいものに仕上がりますよね。

その上に、発信してくれるという影響力も得られますし、アンバサダーの方々も、開発から発売を、自分のコンテンツにできるので、みんながハッピーになれます。

社内だけで製品開発をすることに限界があるときに、社外の人にある程度開放して開発して、新しい価値を生み出すことを、オープンイノベーションと呼びますが、ワークマンのこの取り組みは、発信も合わせて期待できるので、新しい形のオープンイノベーションだと言えます。

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