無印良品で高級食材:MUJIはなぜ今高級路線に行くのか?=理央周

もうすぐ四月。この時期は、配置転換や転勤など、会社員の方は、新しい仕事をやる時期ですよね。

私の方は、経営者とその右腕社員の方のために、新しく一般社団法人 を立ち上げました。

最適経営学践協会 と言います。

経営にとって必要な要素を、自分で選び、学べるという仕組みのいわば学校です。

大学と違うところは、学びを実践し、仲間と共有できるようにしたこと。

知識を得ることに加えて、収益好転につながる職業的な「知恵」を、4人のプロフェッショナルから得ることができる、プラットフォームを提供します。

このメルマガも、前号から、リニューアル、パワーアップした、第2弾になります。

今号からは、「マーケターの仕事術」と題して、人とのコミュニケーションの取り方、正確な結論に導くための、会話術、ロジックの組み立てを書いていきます。

それでは今号も、最後まで読んでくださいね。

特集【MUJIはなぜ今高級路線に行くのか?】

3月20日にリニューアルオープンになった、良品計画が運営する「無印良品」堺北花田店。

WWDニュースによると、「売り場面積4300平方メートルは、有楽町店(3700平方メートル)などを抜いて世界最大。売り場の約半分が食関連で占められており、野菜、果物、鮮魚、精肉、惣菜、その他の食品が並ぶ様子は、スーパーマーケットと見紛うほどだ。

魚売り場には、天然の真鯛や、ヒラメ、伊勢海老など、高級な食材が並び、中には5000円を越すものもあるとのこと。

精肉コーナーには、宮崎産の黒毛和牛、沖縄のあぐー豚など、高級食材が。

もちろん、岸和田漁港や泉佐野漁港で水揚げされた鮮魚や、門真れんこんや長ネギ、だいこんなど、地元で仕入れた野菜も多い。

さらに、天井も高く、開放的な雰囲気の売り場になっている。(以上 WWDニュースより抜粋)

これまでの無印良品は、GMSやショッピングモールの中にある、ショップインショップの業態が多く、基本的なカテゴリーは、衣料品、基礎化粧品、雑貨、文房具、が中心。

食品といえば、美味しそうではあるが、レディートゥーイートの、レトルト食品が中心だった。

なぜ今、無印良品は高級食材の店舗を出店したのか?

なぜ、この段階で無印良品は堺北花田店を、高級食材を扱う大規模店にしたのだろうか?

日本経済新聞3月20日の記事によると、理由は2つ。

まずは、来店機会を増やすこと。雑貨などが中心だと、顧客の来店頻度は、月に1〜2回。

しかし、食品を扱うことで、週数回の来店を促すことを狙っているとのこと。

もう1点が、質の高さをアピールしたいという方針だ。そもそも、生産者が明確な食材は、無印良品の「安心・安全」というイメージを、アピールするにはもってこいのカテゴリーと言える。

この背景には、「いい商品であれば、少しくらい高くても、安心できるから欲しい」という価値観を持った顧客層を狙う、ということがあると推測される。

商売において、顧客単価を上げることと、営業利益を上げることは重要。実際に、海外での無印良品のイメージは、MUJIとして高く受けとめられている。営業利益に関しても、東アジアでは18%と、日本の10%を大きく上回る。1月にオープンした中国のホテルも、当地ではかなり話題になっていると聞く。

無印良品をブランド的に解剖すると

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