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1.価値観のトレンドを読む。
「大衆」から「個人」、「製品」から「成品」へと進む流れ。
2.Q&A
Q1.「認知度を高めるにはどうしたら??」
Q2.「何かアドバイスがほしい」
Q&A募集のお知らせ
私はファッションに深く関わっていて、何よりも良かったと思えることが一つあります。それは「トレンドを読む力」がついたこと。
おしゃれとは絶対的なものではありません。「周りと違う」から「おしゃれ」と評価されるわけで、そこには「差別化」が前提として存在します。おしゃれな人がクルーネックを着ていれば徐々にマス層に向けてクルーネックが広がり始めます。そして広がりきって飽和状態になるほど、おしゃれな人はまた別の方向を向き始めます。「今はVネックが格好良いな」と違うトレンドを作り始めるわけです。こうして波の様に寄せては返すのが「トレンド」です。
オシャレとは「スタンダードな着こなし」に加えて、この「トレンドの波」をしっかり見ることが重要です。「今、どの着こなしが”おしゃれ”と評価されるのか」を見極めて、波に乗ることです。
20年前にはおしゃれだったブーツカットジーンズ、今ではほとんどの人が見向きしない時代遅れの典型となりました。田舎のおっさんが「昔買った服だ」と自慢げに着るくらいのものです。同じブーツカットを履いているのに20年前と今では評価は真逆にひっくり返る、これが「トレンド」です。「波に乗る」ということがいかに重要かファッションにおいては容易に理解できるはずです。(ちなみにもう少し先を見ると・・・数年以内にブーツカットは徐々に復権します)
この「波」をしっかりとフォローするために私は毎週メールマガジンを配信しています。読んでいれば「そろそろVネックは無いかな」「ワイドパンツがそろそろ気になるな」とトレンドが「自分の感覚とマッチ」していくはず。そんなことを毎週考えて工夫してメルマガを書いています。
さて、ファッションと同様にビジネスや人々の価値観にも「トレンド」が存在します。今週のmineはこれからの世界のトレンド、人の価値観はどんな風に移り変わっており、今どこに「波のてっぺん」が存在しているのかを教えます。ビジネスをする上でもこの「トレンドの波」は非常に重要。あなたの知見を広げる内容、是非じっくり噛み締めて読んでみてください。
▼「大衆」から「個人」へとトレンドは移行している
「TV」がすっかりと勢いを失って来ているのは周知の通りです。各家庭に一台以上普及しているTVですからその影響力はまだまだ無視できませんが、視聴率は軒並み下がり続け、企業広告は効果測定が容易なネットに奪われ続けています。かける予算もないことから「今ネットで話題のこちら!!」とあろうことか後追いの二次情報を流す始末。
某番組の「Youtubeから拾って来た面白映像」を流すコーナーを初めて見た時は開いた口がふさがりませんでした。芸能人やカメラや音声やスタジオや・・・多額の予算をかけて「まとめサイト」と同じことをしているわけです。同じことをするなら放送時間も気にしなくていい、好きな時に好きな映像だけザッピングして見ることができる「Youtubeまとめサイト」の方がよほど有益でしょう。
「雑誌」もまた同様に勢いを失っています。廃刊休刊が相次ぎ、王者である「週刊少年ジャンプ」も20年間で3分の1まで発行部数を減らしてしまいました。この減退を「紙媒体の衰退」と捉える向きもありますがそれは正確ではありません。「媒体」の問題でなく「雑誌そのもの」に問題があるのです。
確かに「紙媒体」からスマホなどの「電子媒体」へと移行が進んでいるトレンドはあります。電車で雑誌を読む高校生はここ3,4年で全く見なくなりました、代わりに増えたのはスマホ。電車に乗れば7割以上の人がスマホを触って何らかのサイトやアプリにアクセスしています。
しかし、もし「紙媒体から電子媒体への移行が始まったから雑誌が売れなくなったのだ」と定義するならば電子書籍化すれば雑誌は食べていけるはず。が現実はそう甘くありませんでした。電子書籍にしても雑誌は売れていません。電子と紙の合計でも全盛期には遠く及ばないのが実状です。紙とか電子とかの話ではなく「雑誌」そのものの魅力が落ちているのです。
TVに雑誌。こうした「マス」に働きかけるメディアは大小あれど、軒並み勢いを失っています。ではマスメディアが衰退し、今は何が隆盛しつつあるのか。「マス」とは「大衆」を意味する言葉です。先ほど「ファッショントレンドは差別化である」「クルーネックの反作用でVネックが流行る」などと語りましたが、世の中も全く同じです。「大衆」の逆は「個人」。今は「個人」がトレンドのてっぺんなのです。