1.「コミュニケーション」とはそれぞれの現実を融和させること
▼正しいか間違っているかは「その人」が決めること
SNSや掲示板では常に喧嘩が起きています。
例えばエンドユーザーに対して商売をしている方ならば「ネットでこんなこと書かれた」「こんな風にdisられた」など傷ついていることも多いでしょう。飲食業などは「食べログ」などで心痛むことを書かれている方も多いはずです。
コメントや反応を見ると
「明らかに自分の方が正しい」
「とんでもない誤解で言いがかりをつけてきている」
そんな風に思うことが大半のはずです。そしてそのコメントに「言いがかりを訂正してもらおう!!」「間違っていると伝えよう!!」と反応してしまうはず。しかし反応する前にちょっと待った!!そこに反応する必要はありません。
まず「正しいか間違っているか」は誰が決めることでしょうか?
それは「その人自身」のはずです。
この連載で何度か書いていますが現実世界はその人の脳が作っています。いくら客観的には「赤信号は渡ってはいけない」とされていても、「誰もいないんだから別に赤で渡っても良いはずだ」とその人が思えば「赤信号=渡ってはいけない」という事実は捻じ曲げられます。
いくら「不倫は社会的に許されることではない」とされていても、「燃え上がる様な止められない情動なのだから今は不倫しても仕方ない」と考える人にとっては「不倫=間違い」ではないのです。
根本的に理解できていない方が多いのですが・・・とても大事なことです。「唯一絶対の正しさ」なんて存在しないし、その意味では「現実世界は一つではない」のです。それぞれに「正しさ」があるならばそれにより現実は捻じ曲げられて見えるからです。
例えば、これは聞いた話ですが・・・ある掲示板コミュニティでは「MBのアシスタントは架空の存在」だとされているそうです。私には男性と女性のアシスタントが1名ずつおり仕事を助けてくれています。男性アシスタントの方はtwitter上でつぶやいていたり好き勝手?に情報配信をしてくれているのですが・・・このアカウント自体を私が自作自演で運営していることになっているらしく、「架空のアシスタントを装っている」と思われているらしいのです。
これなんとも可笑しい話で聞いた際に私は思わず吹き出しちゃったのですが笑。「私の中の事実」ではもちろんそんなことはありません。私は多分日本屈指で時間を詰めて仕事をしているので、そんなことする暇があったら正直寝ます。アシスタントはいつも元気に仕事をしてくれています。私が幻覚を見ているのでないならば、彼の存在は確かにあります。しかしそのコミュニティの中では「架空」だそうです。
ではこの噂を私が「アシスタントは架空じゃないよ」と正したらどうなるでしょう??実際にアシスタントを画面に登場させて見せたらどうなるでしょう??
「自作自演がバレたから急遽誰か引っ張ってきたな〜」
「昨日雇ったんだろうなあ」
といった様に、おそらくそのコミュニティでは誤解はいつまでも解けることなくさらに現実世界はねじ曲がっていくだけです。これは如何にも「どうしようもないこと」なのであり、そしてそれで「良い」のです。
▼「自分の現実」を他人に押し付けようとしていた過去
私は大昔サラリーマン時代、