「HIDEMI SUGINO美術館」その4~アラビック(山本益博)

HIDEMI SUGINO美術館4;アラビック

珈琲を使っているところから「アラビック」。アラビア風とでもいえばよろしいか。チョコレートのムースの中に、上からエスプレッソのジュレとクレームブリュレが綺麗に詰まっています。

「アラビック」をいただくと、思い出すのが、30年以上前、アルジェリアで飲んだ熱くて濃いコーヒーです。香りが澄んでいて、飲むとその香り高さだけを残して、静かに跡形もなく消えてゆきました。「アラビック」も同じで、コーヒーの味と香りを中心にすべての素材が調和して「アンブロワジー」と並ぶ、杉野シェフの不朽の名作と言ってよいでしょう。

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