”奈良 吉野”とあるが、販売しているのは上野駅、東京駅、駅ナカの売店など東京周辺。奈良市にある柿の葉寿司の名店・中谷本舗の国立工場が調製している。
杣人とは木こりのことで、西吉野村に暮らす人々を撮った河瀬直美監督のドキュメンタリー「杣人物語(そまうどものがたり)」を覚えている人もいるだろう。
映画は「そまうど」だが駅弁は「そまびと」である。
掛け紙に描かれたイラストは大きな切り株。たぶん吉野杉だろう。山の雰囲気がよく出ている。きっと山の幸が満載だろうと思うが、蓋を開けると〆鯖、焼き鯖、酢〆のトラウトサーモン、焼き穴子……と魚が全面に散っているではないか。
あ、よく見たら”山海ちらし”のシールが貼ってあった。海の幸もたっぷり入っているのだった。
ご飯が見えないほどのっている具材は、上記魚類のほかに椎茸煮、厚焼き卵、高野豆腐、カンピョウ、ニンジン煮、筍煮、ショウガ、スダチなどなど。これをお茶で食べるなんて私に
はできない。甘酢に合わせて少しだけ甘口の酒を用意し、気に入っている猪口でちびりちびりと。あーシアワセ。
寿司めしは酢がさほど強くない。私はもう少し酢がキツいほうが好みかも。レッテル(掛け紙)には栄養成分が表示されているので気になる人はチェックを。
熱量659kcal、たん白質25.9g、脂質22.2g、炭水化物87.3g、食塩相当量6.3g。
発売駅=上野駅、東京駅ほか
問合せ=中谷本舗 0120-724-288