豊浦彰太郎のDAZN放送後記「アストロドーム、そしてその前」
現地時間4月20日(木)にテキサス州ヒューストンで行われたアストロズ対エンジェルス戦の解説をDAZNで担当した。
舞台となったミニッツメイド・パークは2000年のオープン(当時の名称はエンロン・フィールド)。92年のオリオールパーク・アット・カムデンヤーズの開場以来トレンドとなった懐古調デザインの球場だ。これ以降、このスタイルの球場が建設ラッシュとなったため、2000年にオープンしたこの球場には、開閉式のルーフに加え、差別化のためか蒸気機関車やクラシックスタイルのガソリンポンプなどのガジェットが装備されている。また、センター後方には「タルズ・ヒル」という小高い丘があり、その部分にはご丁寧に(インプレーフィールドにもかかわらず)ポールが立っていたりした。今季から撤廃されたその「丘」は、1970年まで使用されたシンシナティのクロスリー・フィールド(左中間がフェンスに向かい傾斜になっていた)を模したものだった。また、ポールにしても、初代ヤンキースタジアムには外野に過去の偉大な選手の碑が立っていたように、昔はフィールド内に「モノ」が存在しているケースも少なからずあったのだが、それを現在風にアレンジしたものだ。ぼくに言わせれば、ミニッツメイド・パークは少々やり過ぎだ。
同球場のオープン前年となる99年まで使用されていたのはあの「アストロドーム」なのだが、今回はそれも含めヒューストンの球場の歴史を語ってみたい。