「HIDEMI SUGINO美術館」その7~ショコラ(山本益博)

HIDEMISUGINO美術館7;ショコラ

2月と言えばヴァレンタインデーです。そこで、ショコラを取り上げました。いまや、ヴァレンタインのチョコレートと11月のボージョレヌーヴォは、2大イヴェントですが、私が「パリのお菓子屋さん」(文化出版局)を上梓した1980年は、まだ「チョコレート」の時代で、「ショコラ」はなじみのないものでした。

本の中で「GODIVA」を取り上げていますが、拙文はこんな調子です。「チョコレートというと、日本では、甘いものの代名詞か、または子どもの駄菓子程度にしか考えていない人が多いようですが、ヨーロッパでは、チョコレートは決して子どものお菓子ではありません。それどころか、チョコレートを味わう楽しみを、子どもたちの手に渡してなるものかと、おおげさにいえばそれくらいのつもりで大人たちがチョコレートの味を独り占めしてしまっています」

今読むと、隔世の感がありますね。

「イデミスギノ」の「パケスペシャル」に詰められた10種(赤オレンジ、アプリコット、木苺、ライチ、カシスのトリュフ、オレンジ、蓮の花の紅茶、チェリー、キャラメル、木苺のガナッシュ)のショコラは、フルーツなどの香りをリキュールなどで一層高めて、味わいを深くさせ、余韻が長く続きます。

食べるのは一瞬ですが、一粒で1時間は楽しめます。大人になってはじめてわかる味覚ではないでしょうか。

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