[ビジネス発想源 Select] 第2161回:情報の仕入先の開示

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【第2161回】 情報の仕入先の開示 (2010年10月6日配信)

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人付き合いが悪く人脈の狭い私が言うのもおこがましいですが、良い人脈を作っていく秘訣は、

「情報の仕入先の開示」

にあると思っています。

その情報をどこで初めて知ったか、ということです。



私は、自分が知り得た情報にはできる限り、その情報をどのようにして知ったかという情報の仕入先を明記するようにしています。

「この話は、○○さんから聞いた話ですが」とか、「これはこの番組で言っていたことですが」とかです。

それが、後に良い人脈につながっていくことが多いのです。

この『ビジネス発想源』でも、よくそういうことがあります。

まだお会いしたこともないAさんという方の本を読んでみたらその内容がすごく良かったので、『ビジネス発想源』でその本を取り上げてみた。

もちろん、その情報はAさんの新刊が仕入元だと明記します。

すると、以前からAさんに会ってみたかったというBさんが、「弘中勝さんの『ビジネス発想源』というメールマガジンで、Aさんが本が出されているのを知った。買って読んでみたら、 弘中さんが書いているとおりとても良い本だった」というようなことをブログに書いて下さいます。

すると、まだお会いしたことのないAさんから、私宛てにメールが来ます。

「拙著の評判を知りたくてブログで検索してみたら、『ビジネス発想源』で褒めていて知った、というBさんのブログを見ました。ありがとうございます」というようなメールです。

そういうことが、これまでに何度もありました。



そして、Aさんに勉強会型イベントに講師としてご登壇頂くことをお願いした時に、Aさんが私にメールを下さるきっかけになったBさんに、Bさんのブログがきっかけで、Aさんが私にメールをして下さったみたいです。今度、Aさんに登壇してもらうので、よろしければいらっしゃいませんか?」と、Bさんを招待してあげる。

こうして、Aさんに会いたいとずっと思っていたBさんも、ついにAさんと良い形で出会うことができます。

そういう出会いは、よいお付き合いにつながります。



こういう出会いは、それぞれの「情報の仕入先の開示」が作り出してくれたことです。

Bさんが、「弘中さんのメールマガジンで知った」という情報をブログに書かずにただ感想文を書いただけだったら、恐らくAさんがBさんに直接メールを出すこともない。

Aさんが、「Bさんのブログで弘中さんを知った」という情報をメールに書いてくれなければ、私はBさんを知らなかったし、私とAさんの出会いで終わっていた。

そして、私が「この話はAさんの本に書いてあった」という情報を明記してなければ、そもそも全ての出会いがありません。

それぞれ「情報の仕入先の開示」をしていたことで、良いつながりが増えていったのです。



こういう面白いことが起こるので、「情報の仕入先の開示」は常に意識するようにしています。

ある情報を知っていて、自分が知ったかぶりをするのではなく、「この話は、いつも見ているこの番組で言っていた」と情報の仕入先を明確に伝えることで、「あ、その番組のプロデューサーは知り合いですよ。会います?」というようなつながりにも結びついていく。

「この話は、C社の社長のインタビュー記事で知ったんです」と情報の仕入先を明確に伝えることで、「あ、その社長は自分の教え子です。今から電話しましょうか?」というようなつながりにも結びついていく。

そんな出会いが、今までたくさんあったのです。



情報発信はとても大切なことですが、「発信元の人間は、自分が全て発信しているように装わなければならない」と思っている人が意外に多いです。

あたかも自分のもともとの知識のように語ってしまう。

しかし、他から得たものは「ここから得た」ということを正直に明記することで、新たな出会いが増えていくのです。



情報の仕入先の開示を、ぜひ意識付けてみて下さい。

人脈の良さが、がらりと変わってくるはずです。



【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)-----------------

・「情報の仕入先の開示」のメリットを、ノートにまとめる。

・「情報の仕入先の非開示」のデメリットを、ノートにまとめる。



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