高校三年生の夏休み(結城浩「書くという生活」)

こんにちは、結城浩です。

フリーで仕事をしていると、つい夏休みを取るのを忘れてしまいます。基本、文章を書いている(仕事をしている)のが大好きなので、意識的に別のことをしようと思わないとずっと日常生活を続けてしまうのです。家族からブーイングが出ます。

ところで「夏休み」というと思い出すのは高校三年生の夏休みです。何をやっていたかというと勉強。毎朝母親にお弁当を作ってもらい、自転車で図書館に出かけ、午前中勉強して、お弁当食べて、午後勉強して帰ってくる。そういう毎日でした。

勉強三昧の夏休みでしたが、私はとても楽しかったのを覚えています。問題集のページを日数で割り算して、何日に何番と何番の問題を解くかという予定表を作り、実行したら蛍光ペンで染めていく。それがとても楽しかったですね。

何より心地よかったのは、毎日が規則正しく過ぎていく点です。やるべきことがあって、淡々とそれをこなす毎日。いま思っても、それは充実した夏休みでした。

「数学ガール」シリーズに出てくるような美少女数学ガールがそばにいれば、もっと楽しかったかもしれませんが、それはそれで勉強どころじゃなかったでしょうね。

と、ここまで書いて気づきました。私はいまも同じようなことやってますね。毎日毎日規則正しく書き物をする。やるべきことがあって、淡々とそれをこなす毎日。

まったく同じじゃん!

あなたは「夏休み」というと、何を思い出しますか?

結城メルマガVol.072より)