ささやかな、今日の一歩を進めよう(結城浩「ワークスタイル・ライフスタイル」)
毎日、本を書く仕事をしていると、「継続性」についてよく思う。現代流行の何かに振り回されそうになったとき、私はよくこんなシンプルな問いかけをする。 「昨年流行していたもの、今年はどうなった?」 とっても流行っていて、いかにもすごいという多くのものが、あっというまに見えなくなってしまう。諸行無常である。自分の時間を何に投資しようか。来年消え去るものに投資するか、三年もつものに投資するか...
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毎日、本を書く仕事をしていると、「継続性」についてよく思う。現代流行の何かに振り回されそうになったとき、私はよくこんなシンプルな問いかけをする。 「昨年流行していたもの、今年はどうなった?」 とっても流行っていて、いかにもすごいという多くのものが、あっというまに見えなくなってしまう。諸行無常である。自分の時間を何に投資しようか。来年消え去るものに投資するか、三年もつものに投資するか...
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こんにちは、結城浩です。最近、物忘れがひどくなっています。人の名前、物の名前がなかなか出てきません。うーん、年齢なんでしょうか。きっとそうなんでしょうね。 プログラムを書いていて、若い人がプログラムを書くのが得意なのは、記憶力が優れているからかもしれないと思うことがあります。プログラミングの最中には、ほんとうにたくさんのことを頭に入れておく必要があります。いま書いているプログラムの...
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こんにちは、結城浩です。少しずつ春が近づいてくるのがわかるような毎日ですが、ときどきふっと寒くなる日もありますね。最近「未来に広がる一手」という言葉がときどき心に浮かびます。 未来に広がる一手。「未来に広がる一手」とは、どういう意味でしょうか。 私たちは日々いろんな勉強や仕事をします。たいていは毎日・毎週きまったことの繰り返しになります。きまったことの繰り返しなんですけれど、その中...
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こんにちは、結城浩です。先日、「有給」について思ったことをちょっとツイートしたら、思いがけなくもたくさんRTやお気に入りされて、なんと結城のツイート第三位のベストツイートになってしまいました。それが、このツイートです。「有給を取りやすい制度を設計せよ」ではなく「誰がいつ休みをいきなり取ってもきちんと回る組織を設計せよ」が正しい問題の立て方なのではないか。https://twitter.com...
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こんにちは、結城浩です。私は毎週、有料メールマガジンを発行しています。結城浩の「コミュニケーションの心がけ」というタイトルですが、長いので「結城メルマガ」と呼称しています。この文章もその「結城メルマガ」に掲載した文章からピックアップしたものです。 そもそも「結城メルマガ」は《執筆20年》を記念して始めたもの。20年も執筆生活をしていると、 「学生時代、結城先生の本で勉強しましたー」...
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先日、なぜか突発的に俳句や和歌を詠んでいました(正確には川柳と狂歌かもしれません)。特に勉強をしたわけではないので、単純に言葉を並べているだけなのですが、五七五のリズムはとても心地よいのでつい夢中になってしまいます。素人でも楽しめるのが言葉のすばらしさですね。 たとえば、こんなの。 季語知らず歳時記持たず五七五指折り数えて歌う七七あるいは、こんなの。 本を書く毎日という名の特別な今...
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こんにちは、結城浩です。プログラミング技術を使った「競技」の一種に、「ゴルフ」と呼ばれるジャンルがあります。通常のゴルフというのは、ボールをカップに入れるまでに「できるだけ打数を少なくする」競技ですよね。それと同じようにプログラマのゴルフというのは、ある特定のプログラムを作るのに「できるだけ文字数を少なくする」ことを競う競技です。プログラマが腕をふるって短いプログラムを書くわけです。複雑な処...
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たとえばTwitterで。主張としてはとても正しいけれど、言葉として表現するときに「悪態」まじりにツイートしている人がいる。結城は「悪態」をここに挙げたくはないので具体的には書かないけれど。いくら「なるほど」と思う主張であっても、その「悪態」があるためにリツイートをためらうことがよくある。結城がリツイートすると、その「悪態」が自分のフォロワーさんに届くことになるからだ。たとえ、主張が正しいと...
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こんにちは、結城浩です。村上春樹の新刊『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が刊行されて、結城もさっそく読みました。以下、ネタバレ的なものはほとんどない(はずの)感想です。 ◆『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(村上春樹)[ペーパーバック]村上春樹の新刊が出るというニュースで最初に驚いたのは、「書名が公開されていないのに予約開始」という状況でした。結城はアマゾンで...
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こんにちは、結城浩です。フリーで仕事をしていると、つい夏休みを取るのを忘れてしまいます。基本、文章を書いている(仕事をしている)のが大好きなので、意識的に別のことをしようと思わないとずっと日常生活を続けてしまうのです。家族からブーイングが出ます。 ところで「夏休み」というと思い出すのは高校三年生の夏休みです。何をやっていたかというと勉強。毎朝母親にお弁当を作ってもらい、自転車で図書...
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