季語知らず歳時記持たず五七五指折り数えて歌う七七(結城浩「日常のひとこま」)

先日、なぜか突発的に俳句や和歌を詠んでいました(正確には川柳と狂歌かもしれません)。特に勉強をしたわけではないので、単純に言葉を並べているだけなのですが、五七五のリズムはとても心地よいのでつい夢中になってしまいます。素人でも楽しめるのが言葉のすばらしさですね。

たとえば、こんなの。

 季語知らず歳時記持たず五七五指折り数えて歌う七七

あるいは、こんなの。

 本を書く毎日という名の特別な今日

ぜんぜん季節を詠んでいないのですが、私としては「ふむ」と思うところがあります。

数学っぽいことを詠んでみたり。

 両辺をゼロで割れぬと知りながらつい試みる無限求めて

彼女(奥さん)のことを詠んでみたり。

 暑いからベタベタするなと君は言うだったら隣に来なきゃいいのに

季節もたまには詠みます。

 雲落ちて雨虹過ぎて青空の夏

実はこれ以外にも、百人一首のパロディもどきをたくさん書いたのですが、あまりにも恥ずかしいのでここには載せません。あ、でも、一つだけ。

 いにしへの奈良の都の2³重桜けふ3²重に匂ひぬるかな

結城メルマガVol.120より)