「HIDEMI SUGINO美術館」その6~ラウレッタ(山本益博)

HIDEMISUGINO美術館6;ラウレッタ

2016年のクリスマスケーキの名前は「ラウレッタ」。オペラファンならだれでも知っているプッチーニ「ジャンニ・スキッキ」の主人公の名前です。このラウレッタの歌うアリア「私のお父さん」はコンサートでもしばしば聴かれるソプラノの名曲です。

杉野英実シェフが、リチャード・ストルツマンさんのクラリネットが奏でる切ない娘心をクリスマスケーキに仕立ててあります。

ベリーの鋭い酸味が印象的なチョコレートムースとピスタチオのムースが、口の中で溶け出すと、ラウレッタの強い意志を感じさせますが、その中からスミレの香りが添えられたカシスのジュレが現れだすと、可憐なラウレッタが歌い始めます。こういう女性が杉野シェフのお気に入りなのかしらん。

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