昨今のコロナ騒動で家にいる時間が激増したため、アニメを観始めた友人がいる。
喜ばしいことだ。
アニメの話のできる友人が増えると非常に嬉しい。
そんなわけで、件の友人にお勧めアニメを訊かれていくつか挙げたのだが、私の中では名作なのに心おきなく勧められない作品がいくつかあって躊躇してしまった。
というのも、ストーリーとかはすごくいいのに女子キャラの描き方がウザくてイライラさせられるため、そのハードルを乗り越えてもらわないと作品の良さを堪能できないからだ。
たとえば「シュタインズ・ゲート」「ひぐらしのなく頃に」「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」とかね。
ギャグが古くて笑えないとかそういうのは、そもそも古いアニメなんだから仕方ないと思えるにしても、キャラにイライラしてしまうと観続けるのが苦痛になってくる。
せっかくすごくよくできたストーリーなのに、そんなところで放り投げられてしまうのはもったいないと心から思う。
まぁ、どういうキャラにイライラするかは個人の好みが大きく影響するので、私が受け付けないからといって必ずしも他の人も同じ感想を持つとは限らない。
現に「シュタインズ・ゲート」の場合、私は「まゆしぃ」という女子キャラが苦手だったのだが、友人は主人公・岡部倫太郎の厨二病キャラの方がウザかったという。
なるほど、私はあんまり気にしなかったな。
あの当時(2011年)は「厨二病」がギャグとして成り立ってたけど、現在は「厨二病」はもはや普通というか、「俺、厨二病だからさー」とかさらっと言えるムードになって、ギャグでも何でもなくなってしまったため、逆に極端にデフォルメされた「厨二病」ギャグが不自然でウザく感じられるせいなのかもしれない。
今さらお笑い芸人がギャグで「おねぇ言葉」を使っても、べつに面白くも何ともないのと同じである。
ゲイに対する差別感が薄れた分、ただオカマっぽいだけでは誰も笑わなくなった。
逆に大袈裟にオカマを演じるほど「不自然でウザい」と感じる人も多かろう。
要するにこれは「厨二病」という蔑称に込められた嘲笑や揶揄などの差別感情が薄れてきた証であり、喜ばしい現象には違いないのだが、そのせいで「シュタインズ・ゲート」が観られなくなるのは何とも残念だ。
ちなみに私は、「グズグズした女子キャラ」と「幼稚な女子キャラ」が大嫌いである。
リアルでもイラッとするが、まだ我慢できる。
が、アニメではそういう「言いたい事が言えずにグズグズ」とか「すぐ顔を赤らめてもじもじ」とかする女子キャラ(以降、グズもじ女子と呼ぶ)があたかも「かわいい女の子」的に描かれていたりするので余計にイラッとするのだ。
確かに性格的に極度に臆病だったり対人恐怖症レベルの恥ずかしがり屋だっちゅうんなら、それは欠点なんだから仕方ないと思えるよ。
誰にでも欠点はあるもんな。
でも、それが長所として描かれてるからムカつくんだよね。
特に「テニスの王子様」の竜崎咲乃なんか、虫唾が走って観てらんないぜ。
妙に優等生ぶるところも鼻につくし。
「女の子はこうでなくちゃ」って親から躾けられたんかね。
と、まあ、このように私は「グズもじ女子」が大嫌いで、その次に嫌いなのは「幼稚園児女子」だ。
これはいい年して幼稚園児みたいに振る舞う女子ね。
「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない(以下、あの花)」のヒロイン・めんまも、見た目は中高生くらいなのに甘ったれた喋り方をする「幼稚園女子」で、第一話で私を最高にイラつかせた。
じつは小学生の頃に死んだ女の子の幽霊なので幼稚なのは仕方ないのだが、そんなら容姿も死んだ当時の幼い姿で描いてくれればよかったのにと心から思った。
思春期の図体であのキャラはイタ過ぎるでしょ。
主人公との恋愛とかも絡んでくるから幼女じゃまずいと思ったのかもしれないが、そんなら中身も相応に成長させろよ。
いや、とても切なくて好きなアニメだったから(最後うっかり泣いちゃったしw)、キャラの不自然さが非常に残念だった。
めんまの子供らしい純粋さが、成長していろいろヒネくれちゃった登場人物たちを救う話なんだから、見た目も幼女のままでよかったんじゃないかなぁ?
高校生の主人公が幼女と恋をしてもべつにいいじゃん。
私はロリコンを軽蔑しないよ。
セックス強要したら軽蔑するけどねw