なぜサラリーマン大家は節税になるのか? 『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』



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●なぜサラリーマン大家は節税になるのか?

昨今、「サラリーマン大家」という言葉をよく耳にします。

サラリーマンが、アパート、マンションなどを所有し、賃貸に出すというわけです。

近年、アパートなどへの投資に対する銀行の融資が急増しております。そのかなりの部分を「サラリーマン大家」が占めていると思われます。

そして、このサラリーマン大家は節税になる、ということもよく言われます。

新聞広告などでも、こういう文言をよく見かけますよね?

が、なぜサラリーマン大家が節税になるのか?

というのは、なかなかわかりにくいものがあります。

またサラリーマン大家は一体、得をするのか損をするのか、というのも、なかなか見えにくいものがあります。

なので、今回は、なぜサラリーマン大家が節税になるのか、サラリーマン大家というのは、得をするのか、損をするのかということについて、ご説明したいと思います。

まず、なぜ最近サラリーマン大家が増えているのか、ということについて。

サラリーマンというのは、実は不動産投資がしやすい境遇にいるのです。

なぜかというと、サラリーマンは銀行や金融機関には非常に信用がありますから、マンションやアパートの建築資金はすぐに融資してもらえるのです。

これが、自営業者やフリーランサーだったら、そうはいきません。彼らは金融機関に信用がありませんから、過去の申告書を提出したり、これまでの収入状況を説明したりして説得する必要があります。

サラリーマンは、そういう作業がほとんどいらずに、収入に応じてお金を調達することができるのです。

また不動産業は、あまり手がかからない業務なので、忙しいサラリーマンでも可能な事業なのです。不動産事業は、開始当初こそ、建物を建てたり購入したり、店子を募集したり、不動産を貸せる状態にするまではけっこう大変です。でも一旦、賃貸をはじめれば後はそれほどすることはありません。たまに部屋の不具合やトラブルが起きて対処するくらいです。

だから、サラリーマン大家が増えているものと思われます。

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次にサラリーマン大家がなぜ節税になるのか、説明しましょう。

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