第二の人生の出現~武田邦彦集中講座 少子高齢化の危機(2)

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◆近い将来、「高齢者」ではなく「低齢者」という呼び名が一般化する

先回、あと2年で「50歳以下の女性の人口」が「50歳以上の女性の人口」より少なくなることを書きましたが、もう一つの大きなことは、「今年、50歳を超える人の平均寿命」(余命で計算)は男性が98歳、女性が103歳になると予想されることです。つまり、50歳を超えた後、さらに「50年は生きていなければならない」ということを意味します。そうすると、何もかも大きくかわります。

現在、「少子高齢化が問題」と言われていますが、まもなく「高齢化」という呼び方さえなくなり、「高齢」のほうが「低齢」より多い時代になるのです。あまりに急激な変化なので、すぐに頭に入れるのが難しいのですが、今までの社会は0歳から50歳までの人が「普通」で、50歳を超える人が特別だったので「高齢者」という用語ができ、行政的には60歳とか65歳とかその時によって変わってきました。いずれにしても、「年を取った人は特別な人だから高齢と呼ぶ。仕事もしないし、年金を受け取る」というイメージです。

でも、数年後に訪れる社会は「高齢者の方が多い」のですから、「高齢者」よりむしろ「低齢者」という言葉のほうが使われるでしょう。現在行われている、少子化対策、保育園の充実、結婚促進などはまったく間に合いませんから、数年後には、年金の支払いに苦しむ「低齢者問題」が浮き彫りになるということです。

女性に関しては別の問題が起きます。

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