富士山こそが始皇帝が探した蓬莱山 高城未来研究所「Future Report」Vol.272





■ 1. 近況

主筆高城剛は、毎週のように世界を移動しておりますので、このメールマガジンが、発行される国や都市は、都度に異なります。まずは、いまどの都市にいて、なにを見て、どう思っているのか、をお知らせしたいと思います。

今週は、札幌にいます。この夏は、世界中の最先端医療を徹底的に調べながら「あたらしい健康」について考える、感慨深い夏になりました。古代から王侯貴族や権力者は、最後の富として「若さ」や「不老不死」を求めてきました。

なかでも、秦の始皇帝が蓬莱山にある不老不死の秘薬を得るために大軍を投じた話は有名ですが、肝心の蓬莱山がどこにあるのかわかりません。

一説によれば、その蓬莱とは日本の富士山のことだとも北海道の羊蹄山とも言われましたが、秦の始皇帝は不老不死の秘薬を得る前に、旅先で命を落とすことになりました。

現在、日本が世界一の長寿国になっていることを考えると、もしかしたら、蓬莱は本当に日本で、僕らは知らず知らずのうちに不老不死の秘薬を日々飲んでいるのかもしれません。今週、僕が滞在している北海道のアイヌ民族には、アイヌソッキ(人魚と言われた魚の肉)からハスカップまで、不老不死のためだと呼ばれた飲食物が多いのも奇遇ではないのかもしれません。

一方、シリコンバレーは現代の秦やローマ同様の帝国だと言われており、世界中から貢ぎ物が毎秒届きます。この貢ぎ物は「情報」と呼ばれており……

■目次

… 1. 近況

… 2. 世界の俯瞰図

… 3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ

… 4. マクロビオティックのはじめかた

… 5. 身体と意識

… 6. Q&Aコーナー

… 7. 連載のお知らせ

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